風光明媚
□お仕事
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そんな悩みを抱えてあたしは隣の獄寺家にお邪魔している。
「ねーねー…仕事紹介してくんない?」
「知るか。」
ぴしゃりと言い放たれた。
「そんな冷たいこと言わないでよー!!マジであたしの家賃かかってるんだから!!っていうかあんたはどこで稼いでんの?」
「言う必要ねぇだろ!っつーかなんで人んちきてのびのびくつろいでんだ!!」
「うちの電気代の消費を少しでも押さえるためにだよ!!」
「俺の家で電気代浮かそうとするな!!」
こうして喧嘩すること30分。結局決着はつかず、あたしは半ば獄寺に追い出されるようにして並盛町へ繰り出した。
「仕事仕事〜…どんなんでもいいから…。」
そう言ってあたしは勘で仕事のありそうだと思った方に駆け出した。
10分後…。
ここはどこ!?私はだぁれ!?迷子になりました☆
勘であっちこっち進むんじゃなかった!!
さっきから同じところぐるぐる周ってるし…。
「おうち帰れない…うぅ。」
暗い気分で道の真ん中にしゃがみ込んだ、その時。
救世主が現れた。
「ん…?お前…。ユズキ?」
「…!」