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□誰でもいいから愛されたい。それはいけないことですか?
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視界いっぱいの肌色、揺れる黒、濁った白、そして、赤。今見えている色を全部混ぜたら、胎児の視界と同じ色なんじゃないか、そう思った。
「んああ、あっあっあ」
ぐちゃぐちゃと混ざる音が気持ち悪い。自分の口から漏れる人間じゃないみたいな声も。
"はじめて"なはずなのに、不思議と痛みは感じなかった。恐怖とか、そーゆーのも全然。
ただ、あたしを支配していたのは不快感と喪失感、芝居じみた愛だけだった。
「愛してる」
その言葉に、ふと見上げるといつもじゃ見ることの出来ない必死な表情で。それが作り物なのか判断出来るほど、あたしは大人じゃなかった。
それでも、偽物の愛だって知ってて、騙されたふりする可愛くないあたしを、臨也は可愛いと何度も囁く。きっと、騙されたふりしてんの、気づいてるのかもしれない。
そのときやっと、あたしは大事なものを失ったんだなぁと思った。
誰でもいいから愛されたい。それはいけないことですか?
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露骨な表現はないから微裏かなー…でもヤってるだけだしなー…←