鬼徹

□第五話
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急遽決まった引っ越しだったし、引っ越したばっかで荷ほどきもまだだったから、荷物を運ぶだけだったので唐瓜と茄子に手伝って貰うことにした。もちろん、鬼灯様の許可は降りている。

「引っ越したばっかりなのに、また引っ越し手伝ってって何かと思ったら…」
「鬼灯様と同じ部屋ってホント?!」
「うん…悲しいけど現実なんだよね」
「…なんかパクりっぽいセリフは置いといて。すげーな。俺、絶対無理」
「あたしだって無理だよ」
「……」
「茄子どーした?」
「いや、鬼灯様って夜の方も鬼神なのかなーって」
「餌食になるつもりはねーよ?てか、あたしで変な妄想すんな!!」
「だいたい鬼灯様くらいになると選り取りみどりだろーに…蕃茄?」
「あー、そっか」
「失礼だな!…まぁ鬼灯様にもソレっぽいこと言われたけどさ」
「やっぱり…」
「鬼灯様ってどんな女性(オニ)がいいんだろう?」
「お香姐さんかな…」
「それ唐瓜だろー?」
「えーやっぱりそうなの?」




「なんで荷物運ぶだけの引っ越しに丸1日費やしてるんですか」
「いや、積もる話もありまして…」
「今日は残業してもらいますよ」
「えー!!」
「…他人事みたいにしてますが、唐瓜さんと茄子さんもですよ」
「「えー!!」」



同僚→阿呆×2
(いや、あたしもか…)




―――――――――
茄子に「鬼灯様って夜の方も〜」を言わせたかっただけ←
あとは普通"女性"と書いて"ヒト"と読ませるところが"オニ"なところも書いてみたかった

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