鬼徹

□第二話
1ページ/1ページ



新入社員説明会で突然、運の悪さにより、鬼灯様の直属の部下になったあたしは、他の同期がみんな"希望した"部署に仮配属されるなか、鬼灯様について回り、補佐官の仕事や補佐官補佐役の仕事を叩き込まれていた。

「とにかく、私のそばにいて、私が頼んだ仕事をしてください」
「わかりました」

てか、改めて考えると物凄いことだよね?鬼灯様って地獄のNo.2でしょ?新卒なのに、その鬼灯様の直属って実質No.3…ってな訳はないか。

「まぁ一口に言えば、雑用係です」

ですよねー…。

「…ちなみに、私の思い通りにいかなかったら、遠慮なく調教しますので」
「は、はいっ(調教とか人…いや鬼に使う言葉じゃないよね?!)」
「何か不満な点でも…?」
「いやいやいや!滅相もない!!」

意味がわかならいくらい鬼畜じゃなきゃ、仕事出来るし面倒見いいし、さらにイケメンだから、めちゃくちゃいい上司なんだけどな…。

ま、んなこと恐ろしくて言えやしないけど。



上司→鬼畜。以上
(では、とりあえず閻魔大王に挨拶に行きましょう)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ