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□桜
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松陽から借りた敷物を桜の木の下に敷いた。
そこに銀時と小太郎がちょこんと座る。
そしてニコニコと小太郎は持ってきた重箱を取り出してきた。


「ほら、食え」


パカッと蓋を開けた。
中身を見た銀時は期待に満ちた表情から、一気に絶望に落とされた表情になった。


「・・・なに、コレ?」


「桜餅だ。それもわからんのか?」


「これのどこが桜餅だーーーーーー!!!!」


ベシッと小太郎の頭を殴り、銀時は絶叫をした。
重箱の中には桜色の餅とアンコがぐちゃぐちゃに混ぜられた塊が数個、入れられていた。
いたたたたた、と頭を摩りながら、小太郎は重箱の段を外す。
新たな入れ物からは綺麗な桜餅が出てきた。
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