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□家族
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小太郎の両親の話では、どうやら小太郎がいなくなったらしい。
晩飯は家族全員で食べたらしいので、その後にいなくなったということだ。
「おじさん、小太郎見つかりましたか!?」
4人で話をしていると、外から晋助が両親とともに現れた。
よく見ると、外では村中の人ではと思える程に小太郎を捜索していた。
提灯の火があちらこちらに見える。
何も手がかりを得られず、ついに母親は泣き出してしまった。
父親は彼女を支えながらも、もし何か思い出したら教えてくれと頭を下げた。
そして玄関から去っていってしまった。
「・・・銀時、お留守番をお願いできますか。私も探しに出てきます」
「あ、ああ。わかった・・・」
松陽はそう言って両親を追いかけていった。
ポツリと残された銀時は、ゴロリと横になり、投げ出されたジャンプを開いた。