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□涙
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授業が終わると、小太郎はすぐに銀時のもとへ現れた。
相変わらず授業中は寝ていたので、それに対して怒られたわけだが、今日はそれだけではなかった。


「なぁ、銀時。今日は暇か?」


「暇っちゃー暇だけど・・・」


「そうか、暇か!実は母上に頼まれて、これから饅頭を買いにいくのだ。よかったら一緒に来ないか?」


めんどくせぇ、と返そうとすると、教室から出ようとする松陽に小太郎は銀時をお借りします、と了承を得てしまった。
反論をしようとすれば、至極まともな顔で暇なのだろう?と小首を傾げられる。
それにあわせて、高い位置でまとめられた髪が揺れた。
そちらに気をとられていると、松陽からは気をつけていってらっしゃい、と見送られてしまった。
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