日向兄のおかしな物語
□第一章
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「走、今日もお前はひyだなww」
「だからひyっていうなー!!」
「走、日向にかまうな」
「薫はあいかわらずひでーな」
どうも日向です
俺達3人はとある単位制の夜間学校に通っている
まぁ事情はそれぞれである
たまたま同じクラス(意外と人数が多いのでクラスは二つに分かれている)だったのと、同じ年だったことから俺達3人はいつもつるんでいた
「そういえば、薫、来週の日曜日空いてる?」
「ん?何かあったか?」
「もう、この前約束したじゃん。服買いに行くから一緒に来てって」
「あー、そうだったか?」
まただ
走は薫のことが好きだ
よく遊びに行こうと誘っている
俺の気も知らないで
「それに俺と行くより日向といったほうがいいんじゃないか?」
「え....でも」
そして毎回薫が俺に話を振る
そうすると走は毎回困ったような泣きそうな顔で俺を見るのだ
「んー無理かな。俺バイトあるし」
嘘だ
バイトなんて入れてない
「薫が行ってあげろよ。約束してたんだろ?」
「..ふぅ、わかった。日曜10時にお前の家迎えに行く」
「本当!?ありがとう薫」
嬉しそうな走の表情
俺はこれが見られるだけで幸せなんだ
俺はそう自分に言い聞かせた