主。

□番外編・脱色
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「じゃあ、髪の毛染めてくるよ」

軽い感じで言った。別になんでもない、いつも通り。

それを聞いた睦月は、

「え?お前、染めんの?」
と意外そうな顔で聞く。


「染めるっていうか、染め直す?うーん、根元から地毛が目立ってきたし」


そう。僕はもともと髪の毛を染めている。
灰色よりもっと白に近い色。


「え!?今も染めてる!?」
「そ、そうだけど」

睦月の喰いつきが半端じゃない。
っていうか、気付いてなかったの…。

「いつから?」
「睦月と初めて会ったときは染めてなかったよ?」
「マジで!?」
気付かなかったな〜、と言いながら僕の髪の毛を凝視する睦月。
すると隣の如月も
「そうなの?私も分からなかったわ」
結構分かりやすいと思ってたんだけどな〜。

「で、ちなみに地毛はどんな色だよ」
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