主。
□第四章
1ページ/9ページ
才雅くんと秋ちゃんの話がようやく終わったと思ったら、秋ちゃんがこっちに近付いてきた。
「じゃ、いこっか、桜ちゃん!」
「…え?」
私にかまわず秋ちゃんは腕を引っ張ってどこかに連れて行こうとする。
「え?えっと、才雅くん、は…?」
「ボク達と遊んで!才雅なんか気にしないでさっ!」
才雅くんの方を見ると、いかにも面倒くさそうにこちらを見る才雅くんと目があった。
しっしっと手を振る。
あっちいけって事…?
「ほらほら、あんな女の子の事分かってない奴なんてほっといてさ」
グレイくんも追い打ちをかける。
まぁ、正直才雅くんって近づきにくいっていうか、話しかけづらかったし。
そう思い、桜は2人についていった。