主。
□第二章
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そして結局桜はこの不可解な現象について説明されることなく、
「部屋にいてね〜」
というなずなの言葉のみを貰っただけだった。
「う〜ん。なんなのかな…これは」
自分に起きた現象を理解しようとするが、出来るわけもない。
朝起きたら知らないところにいて、なんか敵意を持たれてて、おいしいご飯食べて、部屋に籠らされて…
「…結構ひどい扱いじゃないか」
ちょっと落ち込んだ桜。
「ってゆーか、部屋に何にもないから!何すればいいの!?」
桜はわりと独り言が多い性格だった。