遊びは終わりだ・・・!
□暗闇に融ける紅
1ページ/4ページ
「今日も殴られたぉ・・・」
ぐったりとベットに俯せに倒れ込み、目の前に居る白い球体に話し掛ける。
02「ほぅ、またか」
彼はダークマター族の上位階級の者、02。夜な夜な孤ウルフの居る孤児院に現れ暗黒世界に連れていき遊び相手をしている。もしくは孤の恋人でもある。
孤ウルフ「今日はね、目も叩かれて出血が止まらないんだぉ・・・」
「ほら」と包帯を外し、普段は水色の右目を見せたが真っ赤に染まり痛々しかった。
02「・・・とにかく、今日はダークマター様への所に行くからな」
痛々しい姿だが02は無表情で孤に言うと、
孤ウルフ「ぱぱの所!!」
明るく笑って飛び付いてきた。その拍子にべとりと孤の服に付着していた血が02の身体に付いてしまう。
02「おいおい、俺の真っ白な身体を汚すなよ。・・・・まぁ、いつもの事だから良いか」
孤ウルフ「ぜろつー・・・ごめん」
しゅんと耳を垂らし謝る。その表情に熱い何かが込み上げたが、何とか耐え孤と一緒に暗黒世界に消えて行った。