遊びは終わりだ・・・!
□暗闇に融ける紅
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荒く息をする孤の意識は、朦朧としていた。だが皆、その姿がとても妖艶で見入っていた。
衣服に血が染み、真っ赤に染め上げる。この暗黒世界に無い、綺麗な紅色。
孤ウルフ「・・・ぱ、ぱ・・・」
細長い腕をダークマターに伸ばし掴もうとする。ダークマターは孤の手だけを握りただ見つめていた。
その隙にマルクが頬に付いた血をベロリと舐め上げる。
驚いて一瞬、身体が跳ね上がる。
孤ウルフ「まるく・・・?」
自分の顔の横に居るマルクに、最初は不思議そうに見ていたがすぐふにゃっと柔らかい笑みを浮かべた。
マルクは孤の表情を見て、「キスして舌を絡ませてやろうか」と云う思考が働いたが皆が見ているため止める。
孤ウルフ「・・・んぁ!!・・・あン・・・」
夜の性交で出す様な、甘い声を上げる孤。実際にはそんな事はしておらず、02が思い切り太股を引き裂いただけである。
ダークマター「・・・我が息子、愛しいウルフ」
開いた片手で孤の鎖骨をなぞり、軽く裂く。
孤は身体を強張らせたが、ついに体力が無くなったのか静かに瞼を閉じる。
マルク「あー眠っちゃったのサ」
0「・・・僕は血が見れただけ十分」
つまらなそうに溜息をつくマルクそして。嬉しそうに微笑む0。
02「ダークマター様、ウルフはどうするんだ?」
ダークマター「・・・後処理をする。皆、帰るがいい」
バッとマントを振り下ろし、皆を下げさせた。
王室の間には血溜まりに横たえる孤ウルフとそれを見下ろすダークマター。
ダークマター「・・・誰も居なくなった。これから沢山、遊ばせて貰うぞ?・・・ウルフ」
闇の身体を広げ、孤を覆った。これから始まるのは先の見えない闇の行為・・・。
孤は何の事かも知らず、その紅を闇に融かしていく・・・・。
−End−
(ぱぱ・・・・だいすき・・・あぅ・・あん・・)