踏み出す世界は


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トライバッチをゲットして、ご飯も食べて。
さてこれからどうしようかと考えながらジムを出たら、長い黒髪の女性に捕まった。
ねぇ、もうさ。一体なんなのさ。
その人はマコモといい、アララギ博士の知り合いらしい。あれよあれよというまに彼女の家兼研究室にまで連れて行かれて、ひでんマシンを渡された。嬉しいけどさ、そういうことは事前に言っておいてくれないかな博士…人拐いかと思った。

「あ、ありがとうございます。大切に使います」
「いいのよー、アララギ博士とは大学からの友人でね、頼まれただけだから!あ、でねでねトウヤくん?ちょっとお願いしてもいいかな?」
「何をですか?」

さっそくロージャにひでんマシンを使おうと思ったけど、ちょっとストップ。
断る理由もないし、暇だし、アララギ博士の友人だって言うし。ちょっとしたお願いぐらい、聞いてもいいだろう。

「あのね、サンヨウシティのはずれに夢の跡地っていわれてる場所があるんだけど…」
「あ、行きましたよ。木が邪魔で進めなかったんですけどね」
「じゃあそのひでんマシンを使えば大丈夫だよ。で、そこにいるポケモン、ムンナのだす『ゆめのけむり』がほしいんだ」
「ゆめのけむり?」
「それがあれば!ゲームシンクといって!いろんなトレーナーのレポートを集めることができるようになるの!」
「そ、そうですか…」

うん、研究者ってやっぱり苦手かもしれない。
自分の世界に入っちゃうと何を言ってるのかもうわからない…。とりあえず、夢の跡地に行ってみよう。

「ロージャ、ヒーヤ。おいで、ポケセンに寄ってから向かってみよう」

自慢じゃないけど、俺はそこまで頭は良くないんだよ。
マコモさんに一応声をかけてみたけれど…あれは聞こえてないな、多分。

【踏み出す世界は】

トウヤ 現在の手持ち
ロージャ/ツタージャ ♂ まじめ 見栄っ張り
ヒーヤ/ヒヤップ ♂ おだやか 体が丈夫

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