一代目 桜花

□新選組の最期   ※このお話は皆死んでしまって主人公だけが生き残ったお話です
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なぁ・・・・何で皆は俺を置いて先に逝っちまったんだ?



彼奴らは別々に死んで逝った…だがその最期は一人一人が桜の花びらのように逝った・・・・



俺もお前らと一緒に逝きたかった…




此処で今俺が自害をしたら、彼奴らに呪われちまうな・・・・




―――彼奴らとの約束 「お前は生き延びろ」―――





『…彼奴らの散りぎわを・・・・・最期を見届けたかった』





散る間際まで自分の武士道を貫いた。







“あの日常”に戻れたらと・・・・いつもそう思う自分がいる




だけど俺がどれだけ願っても彼奴らは戻って来ない・・・・




―――お前は生きろ そして果たせ―――





その言葉が深く心に残っているんだ





『あぁ・・・生きて果たすぜ・・・・それがお前らとの







約束だもんな・・・』





俺は空を見上げた



青い空に雲がかかっていた





それはまるで・・・






新選組の最期のように―――






―――――儚い空だった―――――
 

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