嘘の告白*
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ーーーーそれは、入学式の日だった。
「よしっ!!毎年恒例のアレをやるか!!」
言い出したのは実果だった。
『またやるの!?』
「えーっ!?私、もう二回もやったんだけど!!」
「入学式でもやんのっ!?」
「ちょっと待ってよ!あれ、結構大ダメージ受けるんだから」
「何言ってんの!やるって言ったらやるの!!私なんか3・4回やったんだけど!」
『いや、それは実果がじゃんけん弱いからでしょ……』
「なっ…何おうっ!…そういえば梓、あんた一回もやってなくない!?」
『それは私がじゃんけん強いってだけでしょ』
「ズルイゾッ!!梓!……でも梓だったら誰でもOKしちゃうよね…」
「何てったって、桜中1の美少女だったんだもんねぇ〜」
『…』
「テレビに出てるモデルとかより梓のほうが絶対かわいいよね〜」
「じゃ、じゃんけん…………ぽん!!!
……
『あ……』
私は自分が負けた事に気付いた。