小説

□マキちゃんと遊ぼう
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今日は伊佐奈さんが仕事が忙しくて遊べないそうなので
女の子のマキちゃんと遊ぶ事になりました











マキちゃんの為に用意された移動用の水槽はスタッフ通路に沿って備えられている


だから一緒に並んで歩けて私が迷う心配も無い

一石二鳥!!

















「ねえ華。もっと速く歩けないの?」

目元を暗くしながら退屈そうに仰向けで泳ぐマキちゃん


「あっ、ごめん……」

少し歩くスピードを上げたけど
マキちゃんにとって見れば陸を歩く亀位かな



「この前来た黄色い奴速かったよ!あたし速いの大好きなの!!」


黄色いの、って知多君の事かな?

興奮気味にクルクル回りながらはしゃぐマキちゃんに癒される











「マキちゃんはいつも何して遊んでるの?」
「いつも?いつもはねー、イルカ達とかけっこしてるよー」
「へー」

予想通りというか何と言うか…
取り敢えず[かけっこ]では遊べないね






「でも皆遅すぎよ。泳いでる時は楽しいけど勝負にならないもん」

マキちゃんは、ブーと頬を膨らませた


「マキちゃん速いもんね!!
知多君も言ってたよ」
「ちたくん?」
「ほら、黄色い…」
「ちたくん、って言うのね!?
ちたくん好きよ!速いもの!!」


何これ、はしゃぐマキちゃん可愛い///





「でも足なら私も負けないよ!」


胸を張って自慢してみる


「えー?華は駄目駄目だよ」
「そ、そんな事ないよ!
こけなければ私だってそれなりに速いんだから!!」




何意地になってるんだろう私
ほら見て!
マキちゃんがめったに見せない呆れ顔をしてるよ!?


きゃー!!恥ずかしいっ///













「華はねぇ、すっごくトロいよ」
「うっ」
「あたしトロい奴は嫌いよ」
「ううっ」



泣きそうだよマキちゃん
ガラスのハートにグサグサキてるよマキちゃん











「でもね、華はトロくても大好き!!」

満面の笑みを浮かべてマキちゃんは出来る限り私の方に近づいて来た



「マキちゃあああん!!ズビー!」
「きゃははは!華顔きたなーい!!」

ドピューンとマキちゃんはものすごい勢いで行ってしまった





「ま、マキちゃあああん!!!?
遊ぶ約束はー!!!!!!!?」
「華」
「うわあっ!!」


いきなり後ろから肩を掴まれ
心臓が飛び出そうになる





あ、そうか
こういう事ね



後ろには伊佐奈さんがいた

つまりマキちゃんは伊佐奈さんを発見して関わるのが面倒臭いから逃げた、と












「相変わらず怖がられてますね」
「は?てか華鼻水出てるよ」
「あっ///」





―――――――――――――――
おしまい


結局マキちゃんと遊んでなーい★
いつかリベンジしたいです(^-^)


駄文さーせん\(^o^)/


ありがとうございました☆

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