小説

□Fall in love
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可愛い可愛い華に会うべく獣共の集まってる場所へ足を運ぶ







近づいてみると、何やら口論しているみたいだ


誰と誰が……てか獣共と華が

てめぇ等潰すぞ






「わ、私にだってそのくらい出来ますっ!」
「だーから、そういう事じゃないんだって」
「どうせ私がドジだからなんでしょ!?」
「ちげーし!!だから、その…」
「むー、とにかく私がやります!!」




何の会話だコレ
ま、華虐める奴は全部喰う
ついでに兎も喰う



ズカズカと華に近づき名前を呼ぶ






「華」


華がクルッと振り向き、声の主が俺だと分かると笑顔で迎えてくれた



「伊佐奈さん!!ちょーど良い所に来ました!!はいっ」


はいっ、て言いながら俺に両手を向ける

なんかアレだ
ハグする前みたいなポーズ



「伊佐奈さん?」


反応しなかったから心配したのか
ポーズを維持したまま俺の顔を覗き込む


なんだコレ可愛い
抱きしめたいなぁ
いいかな、抱きしめていいかな






「早く手繋いで下さい伊佐奈さん!」


手?繋ぐ?


「止めてくれし伊佐奈さん」


どういう事だ?
てか名前呼ぶな


「華ちゃんが橋やりたい、って聞かないのよ
伊佐奈さん止めてくれない?」


橋?
なんだ、皆で橋渡る遊びか?
皆獣の皮被った鬼だな
他人(他獣?)踏みつけるなんて

そーすると華はドMだな
俺の嫁なだけある




………失言
今の『嫁』発言は無かった事にしてくれ

自分でもイタイと思った



てか名前呼ぶな
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