小説

□寒い寒い暖かい
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人は寒い時いろいろな手段で体を暖めようとする


手を擦り合わせたり
暖かいものを食べたり飲んだり




運動すればいいんだろうが
そんな元気な奴は子供位だ




暖まるには人と人が抱き合えばいいらしい

熱を与えて保持してお互いに暖かくなるみたいだ













って普段ほとんど見ないテレビで言っていた

お笑い芸人が体を張った実験をしていて感心した




もし俺がクジラじゃなく芸人虐めをしていたら巨大な芸人に『お笑い芸人』にされていたのかもしれない


そうなったら俺は死ぬな
人間は人間だが華の前だけでは
格好つけていたいんだ
























脱線した

とにかく寒い時は体と体で暖め合うのが一番だという事だ



























5時35分

バイトも終わり、館長室でくつろぐ華

裏部屋に行かないのは俺が仕事をしているから





華はいつもの様にソファに座り
眠いのか、頭をカクカクさせている







「華」
「ん……あ、はい」
「寒い」
「寒いですね」


暖房は効いている筈だが少し肌寒い気がする

華もそれに同意する




「体が暖める方法を教えてやろうか?」
「何ですか?」
「抱き締め合うんだよ」
「すみません。やっぱり寒くありません」


ほんのり赤くなりながら否定の言葉を口にする華



相変わらず華は可愛いな











「俺は寒い。早く華に抱きつきたい」
「へあっ!?//」

ウルトラマンか





あ、思い出した
確かテレビでは裸(フンドシ着用)同士が抱き合っていたような…



「やっぱり裸同士で抱き合おう」
「!///」

変態発言
お疲れ自分



華は制服の襟元をギュッと握りしめ
顔の火照りを増加させた






「冗談だよ、華」


膝をポンポンと叩き、ここに来いと意思表示してみる


すると華の顔はみるみる赤くなっていき落ち着きが無くなってきた




「さっ、寒くないですよ、むしろ暑いです!!」
「……………」

それは華が照れまくって顔が熱いからだろうが



華は真っ赤な顔を両手で包み
冷静さを取り戻そうとしている





華を見ていると癒されていくよ
本当に可愛いな
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