拍手にあった小説群

□不意打ちアタック!
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「どうだい?私が選んだ服は気に入ってもらえたかい?」

「う、うん!なんかちょっと大人っぽい気がするけど、似合って……るのかな?」

今彼女が着ている服は確かに普段の彼女からしたら大人っぽいかもしれない。しかし……かなり似合っていたのは紛れも無い事実だ。

「十分似合ってるぞ、歩君」

「そ、そうかな……?えへへ……」

「これでメイクとかしたら更に魅力的かもしれないがな!」

個人的には眼鏡でもかけて欲しいが言わないでおく。眼鏡属性があると勘違いされても困るしな。

「メイクかぁ………今までメイクなんてやったことないんですよね〜」

「せっかく可愛いのにもったいない事をするな歩君は。なんなら……私が代わりにメイクでも施すかい?」

「やってもらってもいいんですけど……でもメイクしてもそんなに変わらないと思いますよ?それでもいいならしてもらいたい……かな?」

自信なさ気にそう言った歩君だが……何故そんなに自分を低く見るのだろう?私から言わせれば君ほど可愛い娘は他には居ないぞ?

「そうと決まれば早速開始だ!いくぞ歩君!」

「うわわっ!?」




「出来た……!歩君、これで目を開けていいぞ」

なかなか良い仕上がりだ。我ながら自分の才能が怖いね。


「ぁ……えと………これホントに私?」

「どうだい?私のメイク術は。完璧だろう?」

「スゴ過ぎて言葉も出ないって………」

「それは良かった。本気を出した甲斐があったというものだ」

基礎がいいから可愛くなったのは当たり前。偏に私のメイク術の腕前あってだな!


「ねぇ理沙さん!これでどうかなっ?」

「ん?どうかし…………た」

目の前にいるのは歩君……だよな?普段髪を結んでるはずなのに、今は髪を下ろしている。メイク姿も見たはずなのにさっきと違って自然な表情だとこんなにも映えて見えるものなのか………

そこにはもうとんでもない美少女がそこにいた。

「……?やっぱり髪下ろしたら変だった……かな?」

「変な訳ないだろう。だって―――」


「ふわぅっ………」


「―――私をこんなにときめかせたんだぞ?変じゃないに決まってるし、かわいくない訳ないだろう?」


とりあえず私がキスを抑えられなくなるくらい可愛い娘がいたのは確かな事実だった。

今度からその格好は私専用だからな?




-END-
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