拍手にあった小説群

□肝試し
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肝試し



「で?なんで私がワタルと組まなきゃならないんだ!?」


「しかたないでしょう?くじ引きの結果そうなったんだから。」


「ナギと組むとか………悪夢だな。」


「なんだと〜!?ヘタレのワタルなんかと組んでたら私の命がいくつあっても足りんわ!」


「なっ!?てめぇにだけは言われたくねぇっ!」




「ハイハイ、とっとと行きなさい。」



「「うぉっ、危なっ!?」」















「お前震えてんぞ。つーか歩きにくいから引っ付くなよ。」


腕におもいっきり抱き着かれてるので歩きにくいったらありゃしない


「ふ、震えてなどいるものか!むしろ震えているのはワタルの方だろうが!?」


「あー、はいはい。わかったよ。面倒だから俺ってコトでいいわ。だからさっさと離れろ。」



「わ、わかった………」


ようやく離れたか………






「うひゃあぁっ!?」


前言撤回。またくっつきやがった。


「今度はなんだよ!?」


「なんか冷たいモノが顔にピタってついたのだ!」



「どーせ肝試しの定番のこんにゃくだろ。いちいち欝陶しい。」




「さっきから一体なんなのだお前は!?」


「何が?ちゃんと話せ。」


「少しは私の心配を考えろというのだっ!お前が大丈夫でも私には怖い!」



一人だったら俺だって怖えぇよ。だけど気になるヤツに格好悪い姿だけは見せらんねぇんだよ。一人の男として。


「あ゙ぁ゙〜、わかったから。そんな怖いなら手ぐらい握らせてやるよ。」





「なんか……今日のワタル頼もしいな……」



「はぁ?俺はいつだって頼もしい男だぞ?馬鹿か?」



なんでこんな態度しか出来ねぇんかね、俺は?


「もぉいい!」


やっぱりどうにもならんな……てか何がもういいんだ?


「とりゃっ!!」


って……うぉっ!?また腕絡めよった!?


「怖いもんは怖いからこの際ワタルに全力で頼らせてもらうからなっ!歩きにくくなって困り果てろ!」



「……………………しゃーねーな。勝手に頼れ。」



予想外だったが………もしかしてこの先案外なんとかなるか?





肝試しが終わるまでそんな風に考えてた。




ナギとのこれから期待して問題無いんかね?




End
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