拍手にあった小説群
□イレギュラーがレギュラー 〜非日常が日常に〜
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イレギュラーがレギュラー 〜非日常が日常に〜
「あ〜ゆ〜むちゃんっ!」
そんな声と共に後ろから抱きしめられた。
「うわぁっ!?びっくりした〜………」
「えへへ〜♪驚いた〜?」
「それは驚いたに決まってるんじゃないかな?そりゃいきなり抱き着かれたら驚くって………」
驚いたコトにはかわりないけど、悪い気は全くしない。だって泉ちゃんと一緒に居られるんだから
「ゴメンね〜♪……でも歩ちゃん見てたら抱きしめたいの我慢出来なかったから……歩ちゃんが可愛過ぎるからイケナイんだよ〜?」
「恥ずかしいなぁ………///でも私そんなに可愛くないと思うけど……どこがよかったの?」
「う〜んとね……なんだか守ってあげたいような雰囲気があったからかな?」
聞いたはいいけど、少し聞きたくない言葉が出て来てしまった。
「やっぱり小動物みたいに思われてる……?ちょっと悲しいよ……」
「あ、いや、そうじゃなくってもぉ〜……機嫌なおしてよ〜………」
まぁそうじゃないって分かったけど、せっかくだから………ね?
「それじゃあ、アレしてくれたら許してあげるよ?」
そう告げると泉ちゃんも顔を綻ばせながら返事をしてきた。
私の日常が非日常へ………そして非日常が日常へと変わった原因となる行動と共に………
彼女の方から顔を近づけて
距離は徐々に縮まっていき
そして
ゼロに………
短くて永い、甘く蕩けそうな一時が………
「これで許してくれる…?」
「よし!許してあげるっ!」
「ありがとっ!これからもず〜っとず〜っと一緒にいようねっ♪」
「もちろんだよっ♪」
私の日常は非日常へ……
そして非日常が日常に……
いつも普通な私
でも一つくらい普通じゃないコトがあっても良いよね?
女の子同士で付き合ってる……今ではコレが私の日常
END