Rank.D 異能を持つ学生達
□第一章第二節 R4
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「さぁ!まずは先鋒戦、衣堂 霧夜 選手 対 火柱 杏子 選手!両者、中央へ!」
実況のアナウンスと共に体育館に造られたリングに上がる二人、その姿に会場のボルテージは更に上がる。
「アンタの氷なんて、アタシの炎で溶かし尽くしてあげる!」
霧夜にビシッと人差し指を向けながら高らかに杏子が宣言する。
「やれるものならやってみるといい…。そして、自分の無力さを知れ…。」
霧夜は杏子の挑発に乗ることなく冷静に言い放つ。
カァーンッ!
お互いに構えた二人は軽く言葉を交わすと、開戦のゴングが打ち鳴らされた。
第一章 第二節 R4
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