SS

□大掃除と
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「かいどぉ〜。これどうしよう…」

「だぁぁぁぁッッッ!大事じゃ無かったら捨てろォォォォッッッ!」



ことの発端は30分前の電話…




「海堂はもう片付けたの?」

「『もう』ってことは、もしかしてまだ片付けてないんスか?」

オレの可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い(ry)恋人が
まだオレが片付けてもないことを敏感に悟り、予想通り、

「今からアンタの家に行くから片付けの準備しといて下さい」

怒ってすぐにいらっしゃいました…。


そして今に至る。

「教科書とかアンタしか分からないんだからやって下さいよ!」

「はい…」


海堂様々で、オレだけだと二時間…いや、三時間以上は掛かる片付けも
殺気に近いオーラと勢いであっという間に片付いた。

ちなみに一回も抱きしめさせてもらってない。

「ふぅ…やっと片付きましたね」

「ホント、海堂のおかげで助かったよ」

「オレが片付けなかったら
先輩は一体いつ片付けるつもりだったんスか」

「んー。まぁ、
海堂がオレの可愛い奥さんみたいで嬉しかったよ」

と笑って言うとオレの奥さんは真っ赤になっていた。

「いや?オレとしては大学入ったら同棲したいなーって思ってたんだけど」

「…」

俯いてるけど耳と首が真っ赤にしてるってことは、
どうやらちゃんとプロポーズと受け取ってくれたみたいだ。

「ダメ?」

「っ…よろしくお願いします…」

真っ赤になりながら頭を下げる海堂を抱きしめると

「浮気したら承知しねぇ」

と言われた。

「オレは海堂バカなので離れろと言われても離しません」

「意味分かんねぇ…」

「分かるまでずっと一緒にいてよ」

そう言うと海堂はオレの顔を見て

「一生居てやる」

と予想外のことを言ってくれた。

「うん、来年もずっとよろしくね」



2011年も海堂とずっと一緒でありますように。




end

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