捧げ物

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瑠華様リク
「3Zの八土が教室でとにかくイチャイチャする」です!
本人様のみお持ち帰り可です。


ガラリと教室の扉を開けて教卓まで歩く。

「おーし、席つけー。出席とるぞー」

そう言って、窓側の一番後ろ席に目を向ける。パッと目を反らしたのは俺の可愛い可愛い土方で、耳まで真っ赤になってるのがよくわかる。

「こら土方。先生がカッコいいのはわかるけどそんな見つめんな」

ニヤリと笑いながらそんなことを言う、バッと顔を向けて何か言いたそうに口をハクハクさせて睨んでくるけれど、顔が真っ赤で迫力がない。むしろゾクゾクする。

「なんでぃ、土方さん。朝から熱々ですねぃ。(死ねよ、土方コノヤロー)」
「なっ、てめぇ!今なんつった!?聞こえてるから!丸聞こえだから!」
「まぁまぁ、トシも総悟もそれくらいに…」
「「うるせぇよ(ですぜ)、ゴリラ」」
「う、うわぁぁん!お妙さぁん!!!」

いつものようにジャレつきだした3人に少しイライラする。

「おいこらー、そこ!先生の土方くんとイチャイチャしないの。土方くんは俺のだからね」

ポロリと感情まかせに飛び出たのはそんな言葉で、言ってしまってからハッとした。思わず土方をみると、ポカーンとして青ざめた皆の中で一人だけ顔を真っ赤染め上げていた。

「あ、ニコマヨ真っ赤アル」
「あらあら、本当ね。可愛いらしいわ」

みんなのからかいの的になってしまった土方に近より、放課後ここで待っているように伝える。
土方の真っ赤な顔に欲情した俺は放課後までもつだろうかと考えながら教室をあとにした。



「ひじか、たー」

やっとすべての仕事が終わって、土方の待っている教室に来ることができた。
名前を呼びながら扉を開ければ、自分の席でスヤスヤと眠っている土方が目に入る。

静かに扉を閉めて、そっと土方の側に来る。前の席の椅子を引いて土方の方を向いて座る。

「んっ……。」

起きてしまったかと少し焦るが、スースーと寝息が聞こえてきて安心する。そっと頭に手を乗せ、サラサラしている真っ黒な髪に手を絡ませながら、朝の光景を思い出した。

「俺も土方と一緒の年だったらよかったな。」

ポロリとこぼれたのはそんな言葉で、シンとした教室に響いて苦笑する。

そんなことはあり得ない。もし、そんなことになっていたら、俺は土方と出会ってなかっただろう。

沖田たちとジャレつく土方を見ていると毎回そんなことを思う。あの輪の中に入れたらどんなに幸せだろうか、と。


「バーカ。俺は先生だから好きになったんだぜ。」

ふいに聞こえてきたのは土方の声で、起きてしまったかと窓の外に外していた視線を目の前の愛しい人に戻す。

「そっか。先生じゃなかったどうだった?」
「知るか。俺が知ってるのは、俺のことが大好きなバカ教師だけだからな。」

ニヤリと笑う土方にやられた!と思った。そして、迷わずその唇に噛みつくようにキスをする。

「土方、お前結構俺のこと好きだよな。」
「あぁ!?好きじゃなかったら、こうやって待ってねーよ。今さらだろ、そんなこと。」

俺の首に手を回す土方を抱き寄せ、腰に手を回しながら、俺は今の幸せをそっと噛み締めた。



end.
瑠華様にお礼→

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