その他

□炬燵と蜜柑と、そして、
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外は雪が降り出し、イルミネーションが街を彩る今日この頃。


私は今彼氏の寺内君宅にお邪魔している



まぁ、かといって特にする事も無かったので今は二人炬燵に入り違うことをしている



私は、寝転がって雑誌を読み寺内君は録画してあったサッカー中継をみている。多分。



寝転がっている為寺内君が見えないが偶に足先が当たるので炬燵からは出ていないだろう




(ていうか、私等クリスマス目前にしてこの色気の無さヤバいな)



雑誌のページが丁度クリスマス特集を掲載しており中身は
《彼氏に貰いたいプレゼント》
《オススメのデートスポット》
など、女の子なら誰しも心躍らせる内容だ



「…寺内くーん…」
「…」
「…寺内君?」



少し寂しくなったので話しかけてみるも返事がない
まさか寺内君に限って無視なんて…と思いもぞもぞと炬燵から這い出して振り返ると机に突っ伏した寺内君が居た


「てーらうーちくーん?」
「…」
「あーらら、寝てんじゃん。」



背中が上下しているトコをみる限りそうだろう
顔が見えないのが残念だが


「ていうか………」

寺内君の特徴といえば赤い髪だが、


(炬燵と蜜柑と、赤い髪…)


女子の私でもうらやましいほどサラサラした髪なのだが、いかんせん。
この日本の風物詩に似合わなさ過ぎる



「不釣り合い…」
「悪かったな。」
「わぁぁあ!!??起きてたの!!??」


むく…と腕の間から顔を上げこちらを見る

「嫌なの?」
「いえ、むしろ大好きです。」
「素直でよろしい。」



微笑みながら両手を伸ばし私の頬に添えられる
少し冷たいが寺内君の体温が感じられる


「キスしたい。」
「寺内君は素直で自由人だね。」
「嫌なの?」
「いえ、むしろもっとイチャイチャしたいです。」
「じゃあ、似た者同士ってことで。」





炬燵と蜜柑と、そして、


(ねぇ、こっち来てよ)
(やだよ、寒い。寺内君が来てよ)
(俺だって寒いよ。)
(駄目じゃん。出来ないじゃん。)
(……ベッド行く?)
(何故そうなる。)



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GK企画"君と過ごす一年"様へ提出

相変わらず訳わかりませんが寺内への愛は負けません

これを機に寺内好きが増えますようにっ
 

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