え、あぁ、うん。うちの兄です。

□吉田家
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「おいジーノお前分かってんのか」
「あれ?何怒ってんのさ、タッツミー」
「……ジーノお前………………遅刻し過ぎ!!!!!」



バッと紙をジーノに向け開ける達海


その紙は選手の欠席やら遅刻やらが書かれている紙なのだが…



「タァッツミー!見てよ、僕去年より遅刻が少ないよ!!!!大きな進歩だよね!!!!」
「1ヶ月に10回もしてたら一緒に決まってんだろ!!!??何!!?お前マジでプロなワケ!!!??」
「やだなぁ、次節についてのミーティングにはちゃんと来てるじゃないか。」
「お前はきっかりマラソンがメニューに組み込まれてたら遅刻だよな、ふざけんなよ」



達海が紙でピシピシジーノを叩く

だが一向に反省の色がないジーノ



それもそのはず


ジーノは練習には遅刻するものの、ちゃんとそれから練習に参加するし大事な練習には必ず来る


しかも遅刻したのが嘘のようなプレーをフィールドでみせるのだから文句も言えない



しかし、それはそれ、これはこれ、である




「………一華呼ぶからな」
「……タッツミー冗談キツいよー?」
「冗談じゃねぇ。お前には一華呼ばなきゃなんねぇな。」



そういって(後藤の)携帯を弄り何処かにかけだす


「待って!!タッツミー早まらないでよ!!!」
「うっせ!!!……あ、一華?俺俺ー、タッツミー」
『あら、ハァイ、タッツミー。何か用かしら?また私の愚兄が何かした?』
「最悪だよ…」



電話口から聞こえてきたのは高い女性の声


そう、彼女は


「あのさー、吉田がさー、遅刻ばっかでさー」
『またぁ?あんの愚兄が………分かったわ、すぐ行くわ』
「おー、ありがとーな。」



ピ、と通話を終了させジーノに向き直る達海



「というワケで、妹に叱られてこい」



ETU10番

ルイジ吉田通称ジーノの実の妹である




「ジーノォォオオ!!!!またタッツミー達に迷惑かけたってね!!!??」
「誤解だよ、僕は遅刻を減らしてきてるんだよ?褒めるべきだよね」
「遅刻はしなくて当たり前!!!!!!」



「ジーノに正座とかさせられんのって一華くらいだよな…」




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