神様はとんでもない者を落としていきました

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「おお…」
「着物なんて久々かも」
「俺はちぃと丈が短いが、まぁこれも乙だな。」
「とても良き生地でござるな!」
「ふむ、天然色であるな…職人に会いたいものだ。」
「おお…」



じいちゃんの着物もいい物なのだが、それを着こなせる武将達もすごいものだ


顔は大分現代寄りなのに全く違和感を感じさせない

ヤーさんになるのでは、と危惧していた片倉さんも「あーいるいる、こんなイケメン」になっている



「流石、というかなんというか…似合いますね……」
「そうかい?ありがとよ!」
「あ、武具とかどうしましたか?申し訳ないですけど、武器類も没収しますよ…」
「………さっき言ってた法ってやつか?」
「あぁ、覚えてたんですね、こればっかりは事実証明が難しいので………まぁ、一旦外に出ればわかると思いますが書いて字の如く"平和"なんです。
書庫を案内するついでに一緒に蔵に行って置いておいて構いませんか?
確か、刀とか槍を置く場所は少しあったと思いますし、前田さんと長宗我部さんのも毛布にくるんで…毛利さんのは挟んだらいいですかね……」



お願いします、と言えば中々素直に蔵までついてきてくれた


毛利さんの郷に入れば郷に従えというやつが効いたんだろうとおもう



古い下駄を履いてもらい玄関を出て家の裏にある蔵に行く


ザ・蔵という感じの佇まいに武将達はどことなく安心するようだ


南京錠を外し少し埃っぽい中に入る



「一番奥に槍をかけるところがあります、布とか勝手に使ってください。刀はここでお願いします。」


ガチャ、と音を立てながら刀を置く台を引っ張り出す

これ名前なんていうんだっけ…
まあいいや




「えらい立派な蔵だな…」
「それこそあなた達の時代からあるそうですよ。中身は先祖代々のものです。武器とかはほかの場所に保管してありますけど。」
「へぇー」
「あ、申し訳ありませんが、布団出すの手伝ってもらっていいですか?出かける前に干しとけば使えると思うんで。」



そう言いながらいつ使うんだと思っていた大型の布団用物干し竿をよいしょと持ち上げる


じいちゃん、今この物干し竿を使います


「布団ってこの引き出し?」
「はい、人数分あると思います。」


蔵から出て庭先に物干し竿を建てる


重かった…



「はい、ここに掛けとくの?」
「あ、はい。やっときますよ。」
「いーっていーって!自分の布団くらい自分で干すよー」
「そうでござる!おまかせくだされ!」
「おい真田のついでに我の分も干しやれ。」
「毛利…」




和服イケメンがワイワイキャッキャ言いながら布団干してる…



(…超シュール…)



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