神様はとんでもない者を落としていきました

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素っ頓狂な声が出たのは許して欲しい


過去から来た?


痛い人達かな?

ヤーさんではないのか?



「えー、と、説明を聞かせてもらっても?」
「あ、うん…その、これ…」


彼が後ろ手から出したのは資料である一冊の本

その名も『戦国大名名鑑』

織田信長のような誰でも知っている大名から地域の大名まで細々と時代、地域別に記したものである


「それが、どうしたんでしょうか。」
「俺様たちね、ここに載ってるの…」
「は?」
「いや、うん、そうなるよね…」



本気でイカレてるのかなんなのか


自分を戦国大名だとか言う目の前の迷彩は馬鹿なのか?



百歩譲って、いや、一億歩くらい譲って武将だとしよう……



「その、武将さんだったら、格好おかしくないですか…?からかうにしても、もうちょい服装とかちゃんとした方が…」
「やっぱ、信じれないよね…はは…」



ガクンと肩を落とす迷彩


私はなにこの不法侵入の愉快犯に助言しているのだろうか…


いや、でも、もしかしたら………
作家脳が変な方向に走り出す


「どけ猿」
「わっ、ちょ、竜の旦那!」



乱暴に迷彩を蹴っ飛ばし前に出てくる青眼帯


彼らの言うことが本当だとしたら戦国大名の本に載ってる眼帯って、伊達政宗?

えらい大物だなぁ…

後ろで止めようとした頬傷さんは見た目の割に苦労してそうだ


「hey、girl。俺らは過去から来た。Yousee?」
「あいどんのー…」
「〜!未来は南蛮語が普及してんだな!Ya、俺は伊達政宗、独眼竜だ。」
「あ、やっぱり………」
「?、やっぱり?知ってんのか?っつーか信じたのかよ。」



ベットの上で可愛くない女の子座りして全体を軽く見渡す

まぁ…
伊達政宗、に六文銭ぶら下げた赤い子、本物の武具…
これは…
信じる信じないの問題ではないかと…



「あの、この時代甲冑なんて着ないです、美術品です。」
「ah?」
「あぁ?って…いえ、それに刀、ですよねそれ。今の時代では刀とか持ってたら銃刀法違反という法の違反として罰せられます」



カチャリ、誰かの刀が鳴る


「考えたくないですが、過去から来た発言、貴方達の格好、突然現れた現象………
これらを過去から吹っ飛ばされた先が私の家、というなら説明はつきます。」


どうですか?と周りを見ればほけ、と間抜けな顔がこちらを見る



「それと付け足すと、多分貴方達は異世界の過去から来たのではないですかね?」
「え?」




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