替え歌・詩

□求体論理
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「ごめんだけど、愛せない」って
真っ直ぐ見て言う言葉じゃない
じゃあね。と一瞬振り返り
壊れそうな顔してドアを開いた


伸ばした手は君の面影だけ探して
行き場なくしてきっとずっと今日も彷徨う


“逃げるような恋ならば、なかった事にすればいい”
そんな言葉がもうずっと頭をループして消えない
吸って吐いての呼吸繰り返し、物足りない部屋の中見渡し
振り切るように瞼を閉じた。目が覚めたら明るくなってると願い



目が覚めても変わってはなくて
何も出来ない自分が嫌で
急に鳴った携帯は
君からのメール 特別のメロディー


一言だけ「会いたい」なんて書いてあって
溢れそうな涙をこらえて勢いよく駆け出す


“逃げてしまった恋ならば、もう一度捕まえれば良い”
昨日とは違う論理を頭の隅で考えながら
荒い呼吸を繰り返し、見知った背中探して
抱きしめたい衝動抑え、服をつかんで「昨日ぶり」と笑い


2011.2.19 up

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