薔薇

□なんでだって、そうだから
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「………」
「……もう、ちょい、右………」
「……下校時間だぞ……」
「………ここで踏み込むと、近すぎるか………」
「下校時間だぞ!!!!!」
「ぅわぁい!!!??すいませんすぐ片付け………センパイ………」
「センパイ…じゃねぇよ、怒られんの俺なんだよ、さっさとボール片せ」
「あ、すんませんっス」



下校時間間近の午後7時30分頃


黄瀬は一人、体育館で練習に励んでいた

他の生徒は殆ど帰ったらしく残っているのは黄瀬、笠松と確かもうすぐ大事な大会を控えたダンス部や軽音部だけだろう



「…センパイ何してんスか?」
「何が」
「片せって言っときながら、何でバッシュ履いてんスかって聞いてんスよ!!!」
「履いてんじゃねぇ、履いてたんだ。」
「日本語って難しい!!!」


バサッとカバンを降ろして近くに転がってたボールを手に取るとシュートし始めた笠松

黄瀬はその一つ以外片付け終わったボール籠をガラガラ押して笠松の隣に近付く



「センパイ、それで最後っスから入れて下さいっス」
「黄瀬、」
「何ス、ぅわっ!!?」



面倒くさい、というような目で笠松にボールを入れるよう頼む黄瀬

に、笠松はいきなりボールを投げたのだった

勿論ちゃんと受け取った黄瀬を見て笠松は黄瀬の反対側に移動する



「黄瀬!1対1だ。」
「はぁ!?やるんスか!!?怒られるっつったのセンパイスよ!!!??」
「いいから、はよやれ。」
「っー、怒られても俺の所為にしないで下さいっスよ…!!」



ダムッと勢いよくボールをドリブルし笠松を抜きにかかる

笠松は黄瀬の動きをよんでるかのように手を出したり、嫌な動きを重ねる


(っ、何で…!!)
「足。」
「!?」



バシッとボールを叩かれ手から零れる


ボールはそのまま壁へとトントンと転がっていった



「足なんだよ。足。」
「何の話スか…」
「足でリズムが分かる、黄瀬、動く方向に体重かけすぎ。もっと軽く動け、柔軟しろ。」
「あ、はぁ…」
「分かってんのか、あぁ?」
「分かったっス痛い!!!!」



黄瀬の頬を掴む


若干涙目の黄瀬をみて少し息を吐いて手を離してやる



「いってー…」
「自分の癖ってのは案外自分じゃわからねーんだよ。いいか、だから仲間がいんだよ。」
「センパイ…」


少ししんみりした空気

仲間、という言葉が嬉しいなんて、誰の所為だろう

「だから、帰るぞ。」
「は?」


そんなしんみりを破壊したのは笠松


ボールを適当に放り籠に入れさっさと帰る用意をしている



「終わりっスか!!!??」
「たりめーだ。怒られんの俺なんだよ」
「それ二回目っス…」
「いいから籠片してこいや。」
「はーい。」



ぶすくれた顔でガラガラ籠を押して体育館倉庫に戻しに行った黄瀬


戻ると存外真剣な顔の笠松がいた



「何、考えてんスか?」
「あぁ、いや、な?柔軟の話なんだが。」
「あ、言う事だいたい分かったんでいっスわ。」
「俺が手伝ってやるよ、柔軟は。」
「いいって言ったのに!!!あと、丁重にお断りしますっス!!!!」
「まぁ、遠慮すんなって」
「遠慮します!!!!」





じりじり逃げていた黄瀬の腰をガッと掴んだ笠松は黄瀬の頬が引きつっているのもお構いなしに満面の笑みだ




「センパイそれは冗談っスよね…」
「明日の腰の心配しな」
「今日!!!!???」



パチと体育館の電気を消してもう誰も居なくなった校内では黄瀬の逃げ回る声と足音が10分位続いたという





(お前ら時間考えろ、下校時間とっくに過ぎてるぞ!!!!!)
((すいません))

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っていう結局公務員さんに怒られる笠黄


友人が
「笠黄かこうよ!!!!」
っていう萌を寄越しやがった末の産物



友人の言う「かこうよ」が「書こうよ」なのか「描こうよ」なのか定かじゃない

そしてこれが笠黄なのかも定かじゃない



一応付き合ってんのかな

うーん…



取り敢えず放課後一人練習する黄瀬に笠松先輩乱入までは予定通りなのだが。


あ、黄瀬っちの癖は妄想でしかないのだよ
足に重心かかりすぎって怒られた経験があるのは管理人なのだよ(半年バスケ部だったらしい管理人です)


誰かイチャイチャコラコラする笠黄下さい

伊日も下さい

今なら伊高も募集中です

伊月先輩下さい



軽音パロでキーボード弾く伊月先輩下さい

ベース弾く峰氏を下さい

ボーカルな黄瀬下さい

ツインギターな火神と高尾下さい

ドラムな黒子っち下さい
もれなく全員下さい
 

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