白蘭×ユニ・ツナです。
つまりNLがあります。
しかもエロです。
苦手な方は自己判断でお願いします。

Dさんの洗脳に萌えてやったけど何かよくわかんないことになった話。
※無駄に長いです。














「絶対っ、お前の思い通りになんてならないからな!白蘭!」
「ハイハイ。もう聞き飽きちゃったよそのセリフー」

椅子に座らされ、後ろ手で拘束されている綱吉が白蘭を睨み付けて叫んだ。
ジャラ、とその首に嵌められている首輪の鎖が音を鳴らす。
その正反対。
綱吉の正面で大きなソファーにゆったりと腰掛けている白蘭は、気が抜けるような声で頬杖を付き、綱吉の首輪から繋がる鎖を持った手をヒラヒラと振った。

「さぁ、今日もだーい好きな僕にいっぱい御奉仕しようね、綱吉クン♪」
「誰が…っ!」

激昂していた綱吉だったが、突如何かに気付いたようにはっとして目を固く瞑る。
その様子を、白蘭が愉快そうにクスクスと笑った。

「無駄だよ」
「あ、あ…っ!」

堅く閉じたはずの瞼が、無理やりに開かされていく。
封じた蓋を無理やり抉じ開けられるように、ビリビリと瞼が引き剥がされていく感覚。

「おはよ♪」

開かれたそこにいるのは、やっぱり白蘭で。
白蘭の指にはめられた、マーレリングの力だった。
リングを奪われて無力な綱吉は、それに抵抗する術など持ち合わせていない。
綱吉に額を合わせて顔を寄せる白蘭の紫色の瞳が綱吉の視界いっぱいに映って、綱吉を飲み込んでいく。

「あ…嫌、だ…嫌だああああっ!」

泣き叫ぶような綱吉の声が響いた直後。
綱吉の瞳はもう既に光を失って澱み、紫色に変化していた。
白蘭のそれを映したように。

「おいで」

綱吉の腕の拘束具を外してからソファーに戻り、白蘭が呼ぶ。
綱吉はその声にすぐに反応し、首輪の鎖を引き摺りながら白蘭の首に自ら腕を回して飛びついた。
何も映さない紫色のビー玉のような瞳を微かに細めて。
無表情のまま、白蘭ににそっと唇を寄せていく。

「綱吉」

けれど、白蘭がそんな綱吉を制した。
キスの寸前で綱吉は唇を止め、一度白蘭から体を離す。
じっと白蘭を見つめたまま、開かれていく唇。

「びゃくらん、すき。だいすき。おれの、みもこころもびゃくらんのもの」
「はい、そうだね。よく出来ました♪」

無感情な音声。
けれど白蘭は満足げな笑みを浮かべ、膝に座る綱吉の髪を撫でてやる。
許しを得た綱吉が、再び白蘭に抱き付き唇を寄せた。
今度は白蘭の静止が入ることはない。
2人はそのまま、唇を重ねた。
幾度も角度を変えて唇を食み、積極的に舌を伸ばしてくる綱吉を白蘭は受け入れる。
充分に綱吉とのキスを満喫した後、長いキスに呼吸を荒げている綱吉の頬を撫でながら白蘭が微笑んだ。

「ホント、キスが上手になったね。僕の教育の賜物だ。でもその格好は色気がないなぁ。お着替えしようか♪綱吉クン」

白蘭のそう言われれば、白蘭の目の前ですぐに綱吉が服を脱ぐ。
それしか着る事を許されなかった、ミルフィオーレのコートを。

「うん、可愛いよ。似合いすぎって位よく似合ってる♪」

綱吉の姿に、白蘭が悦に笑む。
コートを脱いだ綱吉の姿は、首輪と下着一枚だけだった。
しかも、胸も大事な部分も丸出しの、下着を紐で模っただけのような破廉恥な女性用下着だけ。
寒いのか恥ずかしいのか、けれど変わらず無表情のままの綱吉がもじもじと微かに太股を擦り合わせる。

「どうして欲しい?」

頬を撫でつつ問うと、綱吉は白蘭に体を擦りつけるように身を寄せながら口を開く。

「おれのちくび、こりこりちゅーちゅーして…」
「アハハ、綱吉クンは何よりも乳首いじられるの大好きだもんね?」
「ん…っ、すき…ちくび、すき…ちくびっ」

自分にしがみついてくる綱吉のはしたない姿を笑いながら、まだ平坦な胸の先を白蘭が爪先でカリカリと軽く引っ掻く。
それはあっという間に、ヒクヒクと反応してプクリと顔を出してしまった。

「あ、うっ、ちくびっ、ちくびぃ…っ」

それを今度は舌先でチロチロと舐めまわしてから、ちゅうっと音を立てて強く吸い上げてやる。
もう片方をぎゅっと強めに摘んでコリコリとひねりまわしてやれば、綱吉は大きな声ではしたない言葉を連呼し続けて白蘭を愉しませた。

「あーあ、もうこんなにしちゃって」
「ん、あっ!」

乳首に歯と爪でカリカリと鋭い刺激を与えてやりながら、白蘭がニヤつく。
綱吉の露な下半身が、もう既に昂ぶって小さく震えていた。

「は…こっちもっ、さわって…」

綱吉が白蘭に抱き付き、必死に昂ぶりを白蘭へ擦り付ける。
けれど、白蘭は笑みを浮かべたままで綱吉に触れることはなかった。

「ダーメ。綱吉クン、触ったらすぐイっちゃうでしょ?イくのは、僕がイってから。そう教えたよね?」
「ん…ごめんなさい」
「ほら、じゃあ早く準備しないとね?」

白蘭に促され、綱吉は白蘭の膝の上から降りて下着を脱ぐと床で四つん這いの格好にになった。
白蘭へ尻を向け高く突き出して、その間にあるものが良く見えるように自ら双丘を広げる。

「うーん、皺までよく見えるよ?僕が欲しくてヒクヒクしてる、綱吉クンの恥ずかしいお尻の穴♪」

洗脳状態の難点は、羞恥心が消えてしまうことだ。
こんなことを言っても無反応でそこを広げ続ける綱吉に、白蘭は少し残念そうに眉根を寄せる。
けれどすぐにいつもの笑みを取り戻し、ピンクローターを取り出して綱吉の足元へ転がした。

「それ使いな?」

白蘭から渡されたローターを受け取り、綱吉が小さく頷く。
それをたっぷりと舐めて濡らして、綱吉は自らの手でそれを自分の後ろへ擦りつけた。
白蘭によく見えるよう、尻を突き上げたまま。

「ん、ぐっ…っ…!」

けれど、見えない場所への挿入は中々上手くいかない。
白蘭に開発されてしまったとはいえ、そこはまだ全く解されていなかった。
中に入れることが出来ずにローターを入り口付近で転がしているだけの綱吉を見下ろす白蘭の瞳が、少しずつ細まっていく。

「綱吉クンはグズだなぁ♪ほら、早く中に入れてスイッチ入れて?」
「んっ…ひ、いっ!」

痺れを切らした白蘭が腕を伸ばし、綱吉の中にローターを半分押し込んでしまう。
いきなり異物に入り口を広げられる感覚に綱吉が震えている間に、今度はパァン!と白い尻に思い切り平手を振り下ろした。
その衝撃で入り口が収縮し、綱吉がちゅるんとローターを全て飲み込んでしまう。
それに反応する間も与えず、更に白蘭に手早くスイッチを入れられ、中を異物にかき回される感覚に綱吉が蹲って悶えた。
信じられない快感に。
いきなり異物を挿入されたというのに、確かに、感じるのは快感だった。
ビー玉の瞳が、肉欲に濡れていく。

「寝てる時間はないよね?次は僕の準備をしないと、ね?」
「はい…」

ローターに中を犯されピンクの線を足の間で垂らしながら、綱吉がフラフラと白蘭の足の間へ移動する。
微かに盛り上がる、白蘭の熱の在処。
そこへズボンの上からスリスリと何度も頬擦りをした後、ベルトを外してチャックを唇に挟んでジジジとゆっくり下ろしていく。
大きく盛り上がる下着の上から丁寧に何度もキスをして、下着と一緒にズボンを膝の辺りまでずり下げた。
既に立派に育ち上がっている白蘭のものが目の前に現れ、綱吉は思わずゴクリと息を飲んだ。
鼻を突く、濃い雄の匂い。

「ご挨拶は?」

すぐにそれに口付けようとした綱吉の前髪を掴んで制止させ、白蘭が笑む。
髪を引っ張られる痛みに表情を歪めながら、綱吉はすぐに口を開いた。

「だいすきなびゃくらんのおち○ぽ、食べさせてください…」

半開きの口ではぁはぁと呼吸を乱して舌を唾液で濡らし、まるで餌をねだる犬のように。
綱吉の声は掠れていた。
自分のそれを熱く見つめる綱吉の髪を引っ張るのをやめて、白蘭が代わりに髪をそっと撫でてやる。
耳元で、召し上がれ、と囁けばすぐに綱吉は白蘭のそれにしゃぶりついた。

「は、ふ…っ、ん…っ!」
「アハハ、本当に綱吉クンは美味しそうに食べるんだから。僕が好きなのかお○んちんが好きなのかわかんないね」

唾液が零れるのも顔が汚れるのも厭わず、必死に己の熱をしゃぶって嘗め回す姿が愛おしい。
けれど、ちゅうちゅうと先端だけを吸う動きがもどかしく、白蘭は綱吉の頭を押さえつけて昂ぶりを喉奥まで突き上げた。

「ん、ぐっ!げほ…っ!」

白蘭のものを咥えながら、綱吉が苦しそうに咳き込む。
けれど白蘭はそれを抜くどころか、更に喉奥を突き破ろうとした。
込み上げ来る強い吐き気。
視界が涙で潤んで見えなくなる。
苦しくて、呼吸が乱れる。
綱吉が限界を感じて、大きく咳き込もうとした瞬間。

ドタン、と大きな物音が辺りに響いた。


「…どうしたのかな?」


白蘭の視線が、綱吉から音の在処へ移動する。
綱吉の口内から、昂ぶりを抜きながら。
白蘭から解放された綱吉は、すぐさま小さく咳き込みながら肩を大きく揺すって呼吸して床へ崩れ落ちた。
紫色の瞳を細めた白蘭の笑みが、何かを含んでいく。


「ユニちゃん♪」


音の正体は、ソファーから転げ落ちたユニだった。

口にボールギャクを噛まされて後ろ手に縛られ、綱吉と御揃いの紐のような下着と首輪だけを着せられた少女。
最初からずっと、白蘭の隣に座らされて綱吉の痴態を見せられていた。
もう我慢の限界で、鈍い体を懸命に暴れさせてソファーから転げ落ちたのだ。

白蘭がヘラヘラと笑いながら、床へ落ちたユニを抱き上げる。
ユニは羞恥に頬を染めて涙を流し、白蘭をキツク睨み付けていた。
先刻までの綱吉と、同じように。

「逃げようとした?それとも、綱吉クンを助けようとでもしたのかな?」

ユニの体をソファーに戻し、まだ膨らみかけの幼い胸の感触を楽しむように手の平でそっと揉んでやる。
口枷から零れる唾液を、ベロリと舌で舐め上げながら。
いやいやと首を振って嫌がるユニの表情を充分に堪能したあと、白蘭はユニの口枷を外してやった。

「もうやめてっ!こんなこと…やめてくださ…っ!」

ユニが叫んだ言葉は、白蘭の予想通りの言葉だった。
白蘭の笑みが深くなる。

「お願いです、白蘭っ!もう、これ以上沢田さんを…っ」

呼吸が整い、再び必死に白蘭の熱をしゃぶりはじめた綱吉を直視など出来ず、俯いて体をブルブルと震わせながらユニが訴える。
それを高らかに笑い飛ばして、白蘭はユニを抱き寄せた。

「自分が犠牲になるから、綱吉クンを助けて欲しいとでも言っちゃうつもりなのかな?ユニちゃん」
「…っ、」

ユニの耳を食みながら、ねっとりと項を舐め上げる。
さっきよりも強く胸を揉みながら、指の間で乳首を挟み込んだ。
すぐに硬くなるそれをそのままコリコリと指の間でいじめてやる。
血が出そうな程唇を噛んで声を我慢する少女の様が、愉快でたまらなかった。

「いいよ、考えてあげる。ユニは白蘭を心から愛しているからユニだけで満足して下さい、大好きな白蘭様のためなら何でもします!って僕に頭下げたらね」
「っ!」
「綱吉クンと一緒に、僕のこれ舐めながら♪」
「な…っ」

信じられない。
でも、後にも退けない。
もしかしたら、これで、綱吉だけでも助かるのかもしれないのだから。

「本当ですね、白蘭…」

俯いて数秒沈黙した後、顔を上げて白蘭を睨み付ける。
白蘭は白い歯を覗かせて、楽しげに笑った。
それが肯定の変わりなのだと信じて、ユニが拳を固く握ってソファーを降りる。
自分の隣で必死に白蘭に奉仕を続けている綱吉に、沢田さん、と小さく声をかけても、綱吉が反応することはなかった。
悲しげに、ユニの瞼が伏せられる。

「上は綱吉クンが占領してるから、ユニちゃんは下ね?あ、ちゃーんと袋もモミモミしてくれないとダメだよ?」
「っ、」

平然と言いのける白蘭に、ユニが硬直する。
そんなことなど、したことがなかった。
けれど嘲笑うような笑みを向けられ、白蘭にガツガツと腰を打ち付けられて苦しげに噎せ返る綱吉の姿を見せられれば、選択肢はひとつしかなく。
覚悟を決めた瞳で、ユニが白蘭を睨み付けた。

「んん〜♪絶景だね。サイコー♪」
「っ…」

白蘭は感嘆の息を吐いた。
己の先端をちゅぽちゅぽと必死に吸い上げる綱吉と、根元を遠慮がちにちゅうちゅうと吸いながら、小さな手で控えめに己の袋を揉むユニの姿。
清純という言葉が誰よりも似合うと思っていた二人が、いやらしいお揃いの下着を身に着けたまま、唾液と己の先走りで顔を汚しながら必死に奉仕している。
そしてそんな2人の首輪から繋がる鎖を持つのは、自分。
まさしく、絶景とはこのことだと思った。
ニヤつきが止まらない。

「びゃく、らん…っ」

ユニの弱弱しい声が聞こえる。
熱をしゃぶりながら涙を溜めた瞳で上目で見上げてくる少女の姿に、確かな興奮を覚えた。

「私は…」
「あ、やっぱり僕の玉はむはむしながら言ってくれる?ユニちゃん♪出来るよね?」
「…っ、」

それは命令以外のなにものでもなく。
更に頭を下げ、ユニは白蘭のどっしりとした陰嚢を下から舐めながら白蘭を見た。
言葉通り、はむ、と柔らかな唇で白蘭のそれに吸い付く。
愉快そうに目を細めてニヤつく白蘭に見下ろされ、恥ずかしくて、死んでしまいそうだった。
でも、あと少しの辛抱なのだと自分に必死に言い聞かせる。

「私、は…貴方のことを、心から、愛しています…っ、ん…だからどうか、私だけで…満足して下さい。私のことは、好きにして、いいですからっ、何でもしますから!だから沢田さんは…!」

必死に懇願したユニに浴びせられたのは、

「アハハ、ヒヒヒヒヒッ!」
「白蘭っ!!」
「それで僕が本当に綱吉クンを解放するだなんて思ったの!?バカ過ぎてお腹痛いよユニちゃん!」

白蘭の高らかな笑い声と、絶望だけだった。

「ほんっと、虫唾が走る。僕のことこれっぽっちも好きなんかじゃないくせに、簡単にそんな言葉口にしちゃってさ。君たちの聖女気取りと偽善者ぶりにはうんざりだ♪…でも、だからこそ、僕は君たちに惹かれる」
「君、たち…?」

白蘭のセリフの違和感に、ユニが声を震わせる。
白蘭は再び、ユニに高笑いを浴びせた。

「もう忘れちゃった?数時間前にも、綱吉クンが僕に、ユニちゃんと同じこと叫んでたじゃん」
「沢田、さんが…?」
「正しく今のユニちゃんみたいに、僕のを美味しそうにペロペロしてたユニちゃんの下で、必死に僕の袋ちゅうちゅう吸いながらね」
「!?」

白蘭が何を言っているのか理解出来ない。
そんなことをした記憶など、綱吉がそんなことを言った記憶などないのに。
あるはずがないのに。

『…オレは、白蘭のことを心から愛してる!だからお願いだから、オレだけで満足して欲しい…、オレのことは好きにしていいから!だから、ユニだけは…っ!』

何故か、綱吉の声が頭で反芻された。
本当に、そのセリフを聞いたことがあるみたいに。
動転してしまったユニが、頭を抑えて左右に降りながら、力なく床へと崩れ落ちていく。

「どうして…?うそ…こんなの…っ」
「ハハッ♪ショックが過ぎて、体が本能的に洗脳されていた時の記憶を封じてる訳か」

放心状態になってしまったユニを抱き上げ、未だ洗脳状態の綱吉も抱き上げ、白蘭は自らの左右に置いた。
2人を抱き寄せれば、これも素晴らしい状況に違いないと一人笑む。
そのままペロリと舌なめずりをした唇を、ユニの耳元へ寄せていく。

「ヒドイなぁ。ユニちゃんの可愛い処女を、僕に捧げてくれたことも忘れちゃったの?」
「…っ!」

白蘭の囁きに、ユニの意識が引き戻される。
目を見開いてその言葉が嘘だと信じ込もうとする少女に、白蘭は更に残酷な囁きを重ねていく。

「ユニちゃんの中、キツくてすごく良かったなぁ。でもあんなにいっぱい血が出ちゃって僕のシーツ汚して、洗うの大変だったね?」
「やめ…ああっ!」

また隣から逃げ出そうとするユニをこの場に引き留めたのは、ユニの幼い器に押し込まれた白蘭の指だった。
今までの言葉が真実だと教えるように、クチュ、といやしい音を立てて、白蘭の指は簡単にユニの中に入り込んでいた。
親指でまだ小さな芽を同時に擦ってやれば、ユニがビクビクとその場で震え上がる。

「ほら、もう何回も僕の太いお○んちん咥えてるから、僕の指なんかこんな簡単に指2本も食べちゃうんだよ?」
「やっ!いや!うそ…いやっ、いや…!」

初めては、ひどく痛いものだと聞いた。
血が出るものだとも。
でも今感じるのは、確かな快感で。
信じられない、信じたくない。
初めては、絶対に、あの人に捧げると決めていたのに。
耐え難い、絶望。

「いい加減思い出しなよ。僕に犯されながら気持ちいいってアンアン鳴いてた自分をさ」
「あ…あ…っ!」

絶望に引き摺られて、記憶が、蘇ってきてしまう。
悪夢のような、現実が。
ユニの瞳が涙で滲み、また頭を抑えて崩れ落ちていく体。
そんなユニに優しくキスをして、白蘭はユニの中から指を引き抜いた。
それを美味そうにペロリと舐めながら、もう一人を手招く。

「おいで」

ずっと待っていたかのように綱吉はすぐに白蘭に抱き付きローターを引き抜いて、自ら、腰を落としていく。
白蘭の昂ぶりの上に。
白蘭は綱吉を抱き締め、その唇を貪った。

「あ…きもちいっ…白蘭のおち○ぽっ、きもちい…!」
「や、やめて、もうやめてっ!沢田さん!白蘭っ!」

ユニは泣き叫んだ。
嬉しそうに白蘭の上に跨って腰を振る綱吉の姿に。

リンクする。
今の綱吉の姿が、忘れていた自分の姿と。
今叫んでいる自分の姿が、忘れていた綱吉の姿と。
思い出してしまう。

『きもち、いいですっ…白蘭の熱いのっ、私の中で…きもちいいっ』
『やめろ!もうやめてくれ!白蘭!ユニ…っ!』

綱吉を突き上げて舌を交わしながら、白蘭がユニを見下ろして笑う。

「やめてあげないよ?だって本当はさ、綱吉クンもユニちゃんも、僕に犯されて喜んでるんだから」
「何を言ってるの!?違います!それは貴方の洗脳でっ…」
「気付かない?綱吉クンの目と声に、感情が混じり始めてることに」
「…っ!」

ユニが言葉を失う。
見間違いじゃない。聞き間違いじゃない。
最初は、あんなに無感情だったというのに。
白蘭の上で悦ぶ綱吉の瞳に微かな愉悦の光と、声には、微かな感情の起伏。

「そんな…嘘…いや…いやっ!沢田さん!」
「あははは!君たちは本当にそっくりだ!そのショックの受けようまで、さっきの綱吉クンと一緒だよ。今のユニちゃん♪」
「そんなっ、」

遠回しに、自分も今の綱吉のように洗脳状態に感情が戻り始めていることを肯定された。
そんなことあるはずないのに。
どうしても、否定の言葉が出てこなかった。

「…ねぇ、洗脳なんて脆い物だと思わない?ユニちゃん」

必死に腰を振る綱吉の頬を撫でながら、錯乱状態のユニを抱き寄せる。
己の体にその身を預けさせ、視線を合わせて、白蘭は優しげな声で囁いた。


「だって所詮、上辺だけ。解いてしまえば、僕が消えれば、君たちはまた僕を拒絶する」


紫色に染まっていく、ユニの瞳。


「だからね、君たちにはこうして…夢と現実を交互に何回も見せてあげる」


白蘭の指は優しく交互に、2人の髪を撫でた。


「少しずつ、少しずつ。君たちは壊れていくんだよ。どっちが夢でどっちが現実なのか、わからなくなっていく」


そこまで呟いた時、綱吉が白蘭の上で大きく弓なりになった。
確かに、白蘭、と感情に彩られた声を上げながら。
綱吉の瞳が光を取り戻して、肉欲に溺れる。
白蘭は声を上げて笑いながら綱吉の唇を貪り、綱吉の中へ己の熱を叩きつけた。


「君たちが完璧に壊れた時。それが、僕の洗脳が完璧に仕上がった時だ」


手の平に広がる綱吉の白濁を舐めながら、白蘭はその時を思って再び感嘆の息を吐いた。
決して解けることのない、完璧な洗脳。
拒絶などされることない、求められるだけの自分。
それが目指すべき、新世界の在処。

「僕たちは、トゥリニセッテに選ばれた3人きりの大空。共鳴する運命共同体」

ぐったりと項垂れてしまった綱吉を、そっと己に凭れ掛けて寝かせる。
そしてまだ昂ぶったままの己の上へ、今度は抱き上げたユニを落としていく。

「でも、その力だけじゃもう足りない。僕はさ、君たちの全てが欲しくなっちゃったんだもん♪」

自分にはない、穢れを知らない強い光。
最初はその力だけが、指輪だけが手に入ればいいと思っていた。
でも知れば知るほど、それだけじゃ足りなくなって。焦がれた。
欲望は、底を尽きなかった。

「僕たちは世界に選ばれた、他の者達よりも優れた人間。だからずっと、新世界の神として3人一緒にいるべきなんだよ」

わかってくれるよね、と白蘭が問うてももう誰も答えることはなかった。
無感情なユニをゆさゆさと揺らして突き上げながら、白蘭は笑う。


「でもそれにしたって、こんなことするなんてヒドすぎるって?」



白蘭は一人のまま、嘲り笑った。



だって手に入らないことを知っちゃったんだもん、仕方ないよね。


そう、囁きながら。


2人の心の奥にいる、自分ではない人の姿。
知ってしまった。
それを妬むように睨みながら、白蘭は自分を嘲り笑い続ける。


「僕はこんなに愛してるのに、その僕は誰にも愛されないなんて、ねぇ……そんなのもっと酷いだろ?可哀想だろ?」


だから早く、その偽善者な聖女の心で僕に同情して。
一刻でも早く、僕が与える偽りの愛を本物にして。


僕を愛して。


2人の手をそっと握って、白蘭はいつものように新世界の訪れを祈った。





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