儚き夢うつつ

□捧げ物
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〜今宵の夢心地〜


「政宗」

星が綺麗に見える今宵。

蒼い着流しに伊達の家紋の入った羽織りを着て、右目に黒い眼帯をしている青年と

「なんだ、神憐」

藍色に銀色で桜の刺繍の入った浴衣に
淡い水色の羽織りを着た少女。
縁側に寄り添い、月明かりに照らされた
庭を見ている。

「月明かりが綺麗だね」
「あぁ…そうだな。
けど、神憐の方がもっとprettyだぜ?」
「お、お世辞はいいよ///」
「俺はいつだって本気だぜ?You see?」
「あいしー…」
「まぁ、
こうやって過ごすのも悪くはねぇな」
「そうだね。でも戦は…
いつになったら終わるんだろう…」
「Ahー?そんなの俺が天下統一して…」
「それ…この前も聞いた」
「そんなの、いくらでも話してやるって」
「えー…政宗の話は長いんだもん」
「何だよ、俺の話が聞けないのか?」

グイッと肩を寄せ、顔を近づける。

「ま…政宗///近い…!!」

いきなりやられた行為に顔を赤くする。
それを見てニヤリと笑う政宗。
恥ずかしくなったのかぷいっとそっぽを
向くと、ククッと笑い悪かったと言って離れる。


「なぁ、神憐」

真剣な表情で見つめ、話し掛ける。

「今度は魔王のオッサンを討ちに…
尾張に行く」
「え…?」
「だから…留守の間、伊達を頼む」

突然告げられた言葉に驚きを隠せない。

「…また私は留守番なの?」
「あぁ…悪いな」
「この前だって、同じような事言って
置いていったじゃない!!
私だって…私だって…」

女の身でありながら
武芸が長けていて、
政宗と同じように刀を使う。
男に負けないくらいの強い心を持っている
「神憐…」


「私だって政宗の役に立ちたいの!
だから…だから…」

私を置いて行かないで……

「神憐は強い」

俯いて浴衣の裾をギュッと握る神憐を、
優しく抱きしめ

「だから…行かせたくない…ッ」

消えそうな声で囁き、
神憐の肩に顔を埋める。

「政…宗…」
「強いからこそ伊達を守って欲しい」
「…うん」
「これは神憐にしか
出来ないworkなんだぜ?you see?」

顔を上げればいつもの不敵な笑み。

「……私か出来ない仕事?」
「あぁ」

私にしか出来ない仕事……

「…政宗や小十郎さんの帰りを待つ。
帰ってきたらおかえりって言う。
だから…怪我しないでね」

政宗の笑みに
負けないくらい笑って見せた。
だけど、やっぱり心配で最後に言った
言葉が小さくなる。

「Not to worry.
俺を誰だと思ってる?」
「奥州の我が儘筆頭」
「ひでぇな…」
「嘘。誰もが信頼出来る独眼竜」
「分かってんじゃねぇか」
「何年の付き合いよ?」
「Ha!そうだな!」

お互い笑い、
優しく触れるだけのキスをした

サァ…と夜風が吹き、二人の髪をゆらした
舞い散る桜吹雪が二人を包むように…





その翌日───天気は快晴、

「Are you ready guys!?」

「「「「Yeah!!」」」」

馬上に政宗。
蒼い甲冑を纏い、弦月の兜を被る。
傍らには小十郎。
二人を仰ぐ伊達衆達。

「政宗!」
「神憐!!」

そして、愛しい彼女。

「気をつけてね!」
「あぁ!
留守の間、伊達を預けたぜ、神憐!」
「All light!任せときな!」

神憐が政宗のように真似して喋ると、
政宗も小十郎も伊達衆も驚いた顔をする。
ニシシッと悪戯な笑みを浮かべる神憐に
つられ皆笑い出す。

「Got it!派手に楽しめよ!
Partyの始まりだッ!!」

「「「「Yeah〜!!」」」」

「目指すは尾張!
魔王の首を取りに行くぜッ!!」

「「「筆頭ぉぉぉッ!!」」」

「OK,Let's get serious!!」

「「「Yeah〜!!!」」」

爆走を始める伊達軍。
その姿が見えなくなるまで見届ける神憐。
だが…これから起きる出来事に
神憐も政宗も知る由もなかった……。
────────
NA・N・DA・KO・RE☆
政宗様初夢です。
グダクダですね、ホントすみません…
管理人の暁羅です。
神憐様、この度は相互させて頂き
ありがとうございます!

グダクダしてて申し訳ないです。
英語とかちんぷんかんぷんなんで…
なんだか続き物のように
なってしまった(°□°;)


こんな私ですが…
どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
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