short story。

□ほら、また、君を
1ページ/1ページ

まだ何も知らなかったあの頃
僕達は気軽に一緒にいた。


知ってしまった今の僕には
どうする事もできなくて、
ただ見てる事も思い出す事も
最近減ってきてたんだ。


何の気無しに押せた送信ボタン
気付いてしまった今の僕は
関わる事から逃げだしたんだ。



君が笑うのも 君が泣くのも
何気ない日々の中思い出す人も、
僕が知らない、君の好きな人。


そう気付いてしまった今の僕、
忘れたいのに、ほら、また、君を。
いつか、また、笑える時まで、
僕は今でも……


ほら、また、君を。
伝わる気にならない感情

2010.07.15


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ