short story。

□優しい嘘を下さい
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突然会いに来た君に、
私は何も言えなかった。

今は違う誰かのそばにいるのに
もう遅いって突き放したくせに
『嫌いになったんじゃない』って何?
どこまでお人よしなの君は

そんな優しさ欲しくなかった
嘘つきな君は最後まで嘘つきだった
どうせなら『好きだった』って
嘘ついてよ、

君に嫌われた事に気付かないほど
私は鈍感じゃないよ


優しい嘘を下さい
どうせなら、

2010.07.08


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