short story。

□精一杯の強がり
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「泣いてんの?」

泣いてないよばーか

「ほら、こっちこいよ」

慰めんなやアホ

「…ごめんな」

謝ってももうしらん

「好きだよ」

嫌いだ畜生…



可笑しそうに口許緩めた君は
いつも気付いてくれるよね

あたしのひん曲がった根性も
君の前だと通用しなさ気


「好きじゃないもん、ばぁあぁか!!!」


あたしの強がりすら包み込む君

あの時あたしは、
君の1番になりたかった

精一杯の強がり

2010.06.22


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