詩A

□理想郷への到達、あるいは断罪
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守りたかった何かを失って
終わったと同時に始まったのか

戻れないあの場所が
頭に浮かんでは消えていく


他の誰かを愛することは
喜びなのか悲しみなのか

帰れないあの時に
心は置き去りのまま


一度躓いて転んだら
全部崩れるのが見えた

だから全てを諦めて
振り返らない
ただ前だけを見つめて


知らないことが罪ならば
知っていることは罰なのか

それを咎だと言うのなら
この手の中のあらゆるものを
一つ残らず引き換えにして
命を賭けて贖おう



END

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