詩A

□空に溶ける
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白い雲の間から覗く青空
見上げる君の横顔を
隣で一人見つめていた

緩やかに吹く風が
夏の匂いを運んで

二人笑いあった日々も
今となっては昔話


形ある物は
いつか壊れると言うけれど
形ない物もいつか
あの空に溶けてしまうのでしょう?




寄せては返す波のように
君と過ごした思い出は
いつまでも漂う

ありがとうと言えなかった
それは後悔だろうか

あの夏の日はいつまでも
心の中で輝いている


どこまでも広い空に
何もかも溶けてしまう気がする
幸せだった日々と一緒に
消えてしまえば楽になれるだろうか?






END

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