□海よりも…
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「…………」

「…………?」

何故我の布団の中に姫若子がいる?

たしか我は昨日は元親と寝たハズ………

「……あれれ〜?どうして松寿丸大きくなってるの〜?」

ぽええ〜とのんきに言う姫

どうやら体が小さくなったのではなく完全に“小さく”なったらしい

本当にどう言うことだ?

「我はもう松寿丸ではない。元服し、元就と言う名に変わった」

すると、姫は大きな目をもっと大きくして

「…え?嘘ぅ…僕そんなに寝ちゃってたの…?」

と可愛くびっくりする

変態?違うぞ列記とした感想だ

だがこうも可愛い反応をされると襲わない訳にはいかないだろう、男として。

我は姫を強く抱きしめ唇を重ねた

「あ……ふっ、ぅん…」

唇から漏れる吐息は自分を煽るだけで決して抵抗とは言えない

絡ませた舌を押し出そうとする舌がまた自分を煽る

いつもなら立場は逆でありこうすると、少し優越感に浸れた

噛んで、吸って、歯線をなぞり

いつも自分がされていることを必死に思い出しながら無我夢中で唇を重ねる

ぷはっ…

だがさすがに息が持たなくなり、少々名残惜しいが唇を離す

姫はだらしなく涎を垂らし桃色の頬をして

「もと……なりぁ……」

と、うわ言の様に呟いた

そう“言ってくれる”のが最高の媚薬

火がついた元就は寝着にその細い指を忍び込ませいつも自分がされていることを思い出し乳首を愛撫する

「うっ、あっ……!?」

少し触れただけで姫はまるで女子のように体をのけ反らした

(………今度元親にやってみよう……)

そう密かに心にとめて愛撫を続ける

左側を口に含み、弄びながらながら右側は指の腹で転がしたり、つまんだりして愛撫を繰り返す

甘噛をすると「あっ……」と切ない喘ぎがもれ、たちまち快感が姫を支配していき、まださわってない下半身も熱を帯びていった

それは元就も同様で、徐々に熱を帯びていく自分に我慢出来なくなり姫のソレを自分のにあてがうと躊躇なくソレを飲み込んだ

「あっ……はぁっ……!!」

「くっ……もとっ……ちかぁ……」

自分がうわ言の様に呟いたのは、姫ではなく昨日自分を抱いた張本人。長曽我部元親…その人の名であった

アノ人は戻ってしまった―――

確かに姫の元親もいいが、もう彼が自分を抱いてくれないと思うと、酷く喪失感を覚えまるでそれを埋めるかの様に自分は姫を抱いたのだった――――
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