涼宮ハルヒの遭遇

□01、遭遇
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『凄いのよ。キョン』

キョンというのは平団員の雑用係りで有名な普通の男の子。

『なにがだよ。主語を言え、主語を。』

『それがね、異世界人でしかも魔法使いが現れたの。今部室で待ってもらってるのよ』

ハルヒが一方的に盛り上がりを見せてる会話を繰り広げた後に部室に全員が揃った。

『しかし、本当に異世界人なんですか?信じかだいですね』

真面目な顔した優男超能力者の古泉は聞いた。

『あたしが証明するわ!だって見たのよ。この子が光に包まれ現れるのも。なんか幽霊みたいな使い魔連れてたし。まぁその使い魔は何故か本に変わっちゃったんだけどね。』

『はぁ…まぁ涼宮さんがそこまで言うのならそういうことにしておきましょうか』

古泉は折れるように納得した。

『それは良いんだが、異世界から来たのは良いとしても魔法使いなら魔法使ってみせてほしいものだな』

今さらキョンは異世界人という最後のコマが揃った事に驚いてはいなかった。

ただ興味本意で魔女の証拠を見てみたいと思った。それだけだ。


「魔力を操るにはまだ少ないけど…」

私はそういうとしぶしぶLEDライト位の明かりを杖から出した。

まだ周りが明るいためかなり分かりづらいが手品の様に確かにその事実は存在していた。


『なるほどな…確かに魔女のようだ』

キョンは差して驚かず自分が納得して驚けてないのに虚しさを覚えながら認めた。


『長門はどう思う?』


キョンが一人だけ孤立するように定位置に収まる文学少女で宇宙人の長門に聞くと

『彼女はこの宇宙の何処にも存在しない異物。確かに異世界人。』

機械的な説明をした。

『えっとぉ…時空間の歪みも発生してたみたいです…。』

朝比奈みくる、何時もはメイド姿だが今日はまだ着替えておらずそれでも可愛らしい容姿である未来人。

『なるほど、お二人までそうおっしゃるのなら間違いなさそうですね』

古泉は今度こそ心からそう思った。ハルヒが信じられないじゃなくて二人には根拠があったからだ。


一方キョンは何時もの様に考えにふけていた。



『じゃあ、全員この子を異世界人と認めた所で全員を紹介するわね』

ハルヒは順番に説明してくものの、キョンだけ―…

『こいつはキョン。以上』

特に説明が無かった。

『俺だけまともな説明なしかよ…まぁ俺はSOS団の第一団員にして平団員だ。』

(てっ自分で言ってて虚しくなるな…)

キョンは自ら自己紹介した。


『で、あんたも自己紹介しなさい』

ハルヒはただ一通り聞いていただけの私に催促するようにして言った。

「えっと、名前は若菜。神堂若菜よ。異世界から来た優秀な魔女。って所かなぁ」

若菜が自己紹介をするとキョンは内心―…

(自分で優秀とか普通言うか?)

などと思っていた。

「一週間くらいで魔力が溜まって魔術の創造パワーにより誰かの家の娘になって学校に在籍出来ると思うんだけど…」

『とりあえずうちの学校にしなさいよ。で、若菜も今日から我がSOS団の団員だから。』

「うん。それは良いんだけど」

『一週間の借宿が必要って訳ね。』

ハルヒは男の子ならキョンに任せられるけど女の子だし…などと考えていて

『仕方ないわ。うちに来ても良いわよ』

「ぇえ!?」

『なにか不満でもあるの?』

「いや、有り難うございます」

私は驚きながらも申し出を有り難く受け取った。


そして、SOS団は通常通りに男の子どもを一旦外に出し朝比奈みくるをメイド衣装に着替えさせていた。

うひゃ〜…なんかエロいとしか私の目には映らなかった。

『あんまりじろじろ見られると…その、恥ずかしいですぅ〜///』

朝比奈みくるは恥ずかしがって顔を赤らめた。


『良いじゃない。別に女同士なんだし。』

ハルヒはあっさりとみくるに告げた。


みくるちゃんが着替え終わると何時もの様にお茶を入れていて。

ハルヒはパソコンに向かい、キョンと古泉はゲームをやりだした。

私は二人のゲームに参加したがったので古泉は二人以上でも出来るゲームをやりだした。

結果は私の一人勝ち。

だって自分の世界でも魔導器を使ったゲームだけど散々やってるものね。


何時ものように長門が本を閉じたと同時に業務が終了したという。

私はハルヒについていった。





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