零崎叶織の人間人生―ニンゲンライフ―

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〜刹那side〜




家に帰ると何故か






「あ、おかえりー」


「おかえり」


「あんたらなんでいんのさ」






トキ兄と人識がリビングでくつろいでいた。

なんか前も不法侵入あったよね?
たしかアス兄が勝手に入ってきてた。(03話参照)
これはセキュリティ見直しじゃない?

いやでもここは12階のマンションでセキュリティも頑丈なはず…。
こいつら専用にセキュリティつくるか。潤ちゃんに頼んでつくってもらお。
うんそうしよう。






「かはは、まぁ細かいことは気にすんな」


「僕は近くに用事があったから、久々にお前の顔を見にきた」


「…はぁ、皮肉にも家賊全員そろったね。つかさ、何であんたらも毎回ついてくんのさ‼?」






私は後ろにいる双識と侑士の方を振り返り叫んだ。






「そらぁ、俺は刹那に英語教えなあかんからなぁ」


「それ、大丈夫だって言ったよね?」


「私も叶織ちゃんの為に手伝うよ」


「いや、そもそも頼んでないし」


「うふふ、照れなくてもいいさ」


「照れてなーい‼」






そんな三人のやり取りを見てなんだ?と首を傾げるトキ兄と人識に簡単に説明するアス兄。






「かはは‼お馬鹿さんな叶織はそれはそれで可愛いぜ‼」


「英語ができない叶織も…悪くない」


「2人とも馬鹿にしてるよね?」






私がそう言うとトキ兄の手が伸びてきてわしゃわしゃと頭を撫でられる。






「可愛いと言うことだ。安心しろ、苦手なものがあって当然だ」


「トキ兄…大好きです‼」






ガバッと私がトキ兄に抱きつくとその他面々が「あっ!」と声をだす。
その時にトキ兄が勝ち誇ったように四人に向けてニヤリと笑ったのを私は知らない。










〜刹那side終わり〜
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