零崎叶織の人間人生―ニンゲンライフ―

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あれから数年後、少女、刹那こと叶織は中学三年生になった。
表の世界の「氷帝学園」という私立の中等部に通っている。
ちなみに、連れてきたのは“最強”こと哀川潤。





「愛する叶織ちゃんのために選んだ学校だ!まぁ楽しめ!」






とかなんとかいって叶織をここに半ば無理矢理いれたのだ。
まぁ実際彼女の言った通り普通に楽しく通ってはいるのだが。

なんだかな、と叶織はため息を一つつく。






「刹那、何ため息ついてんの〜?」


「いや、色々とね…」


「もう、刹那大好き!」


「はい、はい、(どっからそうなった?)」






えへへーと言って刹那に抱きつくこの少女は現在、刹那の一番仲の良い“お友達”。
そして異様なほどに刹那になついている。
これも“人類理想”故。
刹那はそれ故に好まれ愛されるか、嫉妬されるかどちらかだ。
彼女はぶっち切りで前者のようだ。






「じゃ、私部活だから」


「えーもう?もう少し話そうよ!」


「なにいってんの。奈緒、今日は一年生の入部一日目でしょ!」


「やば!そうだった!」






ダーッと掛けて行く奈緒を見送ると刹那も部室へとはいった。
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