零崎叶織の人間人生―ニンゲンライフ―
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その中に“いた”のは、
「さすがにここじゃ零崎できんよなぁ」
そこに“いる”のは気絶中の姫乃。
そう、姫乃が叫んだ瞬間に、刹那は手刀で彼女を気絶させ、折角つくったドリンクをバラバラとこぼし、自分も上からドリンクを被ったのだ。
「君の思考なんて」
一瞬でわかった。
以前にも同じような事があった事をつい最近、“最強”から聞いたばかりだったのだ。
「潤ちゃんにあとでお礼、言わなきゃなー…」
クスクス、と笑いながら刹那はドリンクを作り直した。