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□不幸せの後には幸せが
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誰も近寄らない学校の地下室
そこには私と友達と友達の彼氏の3人
友達の彼が私の好きな彼の何かを知っているというから問いつめた
それはいえないという彼をなんとか説得した
その口からどんな事を言われるかも知らずに
話をし始める彼に友達と耳を傾ける
静かな地下室は声がよく響く
チャイムの音が鳴り響く地下室に響きわたったのは
今までの思いを意図も簡単に
無にする言葉
「アイツには彼女がいる」
何度も頭の中を廻る言葉を理解しようと頭をふるに使う
人は自分に都合が悪いとそれを自分に良いようにとろうとする
でもどれだけ頭を使ってもこの言葉を私に良いようにとることなんてできなくて
ただ好きな彼に彼女がいるという事実しかなかった
数年の想いを無に帰すことでしかなかったこの話をわざわざ聞いた自分があほらしくなった
本当はとてもつらくて今にも泣いてしまいそう
だけど私は人前で涙はみせたくない
必死に泣くまいと明るく振舞った
だけどその表情、言葉、動きは自分でもわかるほどぎこちなかった
きっとそんな私をみてる友達と友達の彼には私が痛々しくみえていただろう
わざと友達の前では誰か良い人いない?なんていったけれど
そう簡単に今まで好きだったものを手放せるほど器用じゃない
ましてや数年間好きだったものは尚更
でも明るく振舞わないと
気をはっていないと
今にも涙が溢れてしまう
だからじゃあなまえは用があるからバイバイッて
2人が何か言っているのも聞かず駆け出した
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