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□後
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時刻は午前7時
わたしは台所で朝食を作っている
ドタドタドタッ
「母さんおはよう!!」
キュウッ
「おはよう!今日は1人で起きれたんだ、えらいねっ」
この子はわたしの愛息子の苗字
年齢は5才
「何してるの?苗字」
不機嫌そうな顔でこっちみながら腕組をしているのは
わたしの旦那
雲雀恭弥
「1人で起きれたから抱っこしてもらってるの」
「苗字・・・咬み殺す」
恭弥がトンファーを構えだした
わが子に向けるとは
「ちょっとそれはダメっ!」
「苗字、なまえから離れて」
「いやあー!」
「そう・・・」
やばいっ
恭弥から真っ黒いオーラが・・・
「お父さんはね独占欲が強いのこのままだと苗字がボコボコにされちゃうから今は離れてて?また後でキュウッてしてあげるから」
小声で苗字に言う
「うん!わかった」
そう言うとわたしから離れて恭弥のもとに
キュウッ
「父さん好きだよ!!」
苗字は恭弥がやきもちを妬いてると思ったらしく恭弥に抱きついた
「苗字・・・」
恭弥も優しく抱き返していた
「よしっそろそろご飯にしよっか!」
「うん!」
「今日の朝ごはんはね・・・ジャ〜ン!」
そこにあるのは恭弥と苗字の好きなハンバーグ
「ワオ・・・朝から頑張ったね」
ちゅっ
「っ///もうっ苗字の前でだめじゃん」
「そんなの関係ないよ。なまえは僕のものだからね」
「父さんずるい!母さんは僕のもの!」
「僕のものだよ」
わたしは恭弥には抱きしめられ
苗字には手をひかれなんかすごいことになっている
こうしてみると
苗字も恭弥ににてきたよね
黒い髪にスッとした輪郭
でも目つきは悪くない
というか早く食べないと冷めちゃうんだけど
「2人ともいい加減にしないと2人のハンバーグ食べちゃうよ!!」
「「だめ!!!!!」」
2人の声が重なった
それからご飯を食べ
恭弥は仕事に行く準備
苗字は幼稚園に行く準備
「母さん!いってきます」
「いってくるよ」
「いってらっしゃい」
「苗字、行くよ」
「うん!」
恭弥が苗字に手をだし2人で手を繋いで行く
こうやってみたら、やっぱ恭弥もお父さんになったんだなって思う
あの日はこんなことになるなんて思ってなかったのに