恋患い
□50年後も
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「ねぇ晶、今日は部活終わったら駅前で待ち合わせよっか」
「え?何時もは迎えに来てくれるのに今日は待ち合わせるの?」
「そっちの方がデートっぽくて良いでしょ?」
「ふふ、そうだね」
「じゃあ6時にお洒落して来てね!」
「お洒落ってお互い制服…まあ良いか。ジロちゃんご機嫌だし」
放課後デートの待ち合わせをする二人
そんな光景を目の当たりにして
「相変わらず仲良いですね、あの二人」
「所構わずイチャついてるからな」
「レイラさん、俺達も久し振りにデートしましょうか」
「あん?今日はバケツプリンを制覇しに行きた……」
「ね?」
「…仕方ねぇな」
「では練習が終わる頃に部室に来てくださいね、待ってます♡」
「はいはい」
あーあ、折角のデカ盛りライフが…強引な奴め
どうやらウチは長太郎のあの笑顔に弱いらしい
不覚にも何でも聞いてしまう
惚れた弱味ってやつ?
何か調子狂うぜ
……悪くはないけど
「げっι」
「やっほーレイラちゃん」
「此処で何してんだよ」
「今日は部活が早く終わったから来ちゃった♡」
「帰れ」
「いきなり!?レイラちゃん酷い」
約束通りに部室に行こうとすれば悪夢が
山吹のチャラ男…この男は苦手だ
「折角レイラちゃんに会いに来たのに冷たいなーもう」
「ウザいなやっぱ…言っとくけど美々は居ないからな」
「あ、バレちゃった?そっか今日は美々ちゃん居ないんだ?だったら…」
「晶もダメだからな、あの子には先約入ってる」
「あははレイラちゃんは察しが良いね、俺達テレパシーで通じ合ってるかもね」
「有り得ないから」
ガッツリめな美々狙いと見せ掛けて晶もしれっと守備範囲か?
あの子達はウチが護る