マイハニー

□初めてのお使い
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アイス「わー車みたいに道路走ってる!電車より停まる所が多いんだね」

紗奈華「そうね。バスってのは初めて乗るけど…ドッチから降りるのかしら?」


アタシ達 inバス


実を言うと人生初の乗り物


乗るときは前に居た人達の真似して何とか乗れた


でも、降りる時に誰も一緒じゃなかったら非常に困るわ


紗奈華「8個目の停留所だから…此処ね。降りるわよアイス」

アイス「うん。でもドッチから?」

紗奈華「ドッチってそりゃ…あ、誰か乗ってきたから逆の方に降りれば良いのよ!良かった…」



目指していた停留所に着いたけど降り口が分からない


でも、丁度良いときに誰かが乗ってきた


ナイスだ少年!



『あれ?紗奈華?』

紗奈華「え?その声って…不純!?」

『ヤだなー紗奈華ってば、清純だよ!清純』

紗奈華「な、馴れ馴れしく呼ばないでくれる?人違いよ…じゃ、そう言う事でっ」

『ちょっと待っ…』



うっわー最悪


最も関わりたくない奴に会っちゃったわよι


何とバスに乗り込んで来たのは千石 清純


…認めたくないけど、アタシの幼馴染み


家が近所だったってのが汚点の始まり…アイツにも会いたくなかったけど、コイツはコイツで厄介


第1何よりもアイスが危ない


アタシはバスから降りるなりアイスの手を引き逃げるように走った




アイス「紗奈華っ…何処まで行くの?」

紗奈華「アイツの居ない所」

アイス「アイツって?」

紗奈華「…会いたくない奴が居たの」

アイス「それって景ちゃん?」

紗奈華「ソイツもだけど、…」

千「やーっと追い付いたよ…紗奈華」

紗奈華「げっι何で追いかけてくんのよ」

アイス「うぐっ…」


アイスの口から出てきた名前に鳥肌が立った


そして後ろを振り向くと何故か撒いたはずのアイツが駆け寄って来る


アタシはとっさに持っていたバックからキ●ィちゃんの被り物を取り出してアイスに被せた


対氷帝用に準備してたのがこんな所で役に立つなんて


兎に角この場を何とか切り抜けなきゃ
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