マイハニー
□仁義なき攻防戦
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〜side Ｒ〜
幸｢ねぇ紗奈華｣
紗奈華｢なに？｣
幸｢紗奈華が探してる迷子の娘ってどんな子？｣
紗奈華｢え？そうね､顔は良いけど果てしなくおバカなちびっこ｣
幸｢おバカな…ちびっこ？｣
紗奈華｢そう｡オマケに人を疑う事を知らない世間知らず｡知らない人にもホイホイ着いていきそうで…苦労が絶えないわ｡本当バカなんだから｣
柳｢それは目の放せない子供のようだな｣
紗奈華｢えぇ｡アイスはお子ちゃまなのよ｡でも､一緒に居て飽きないわ？｣
柳｢それは良い関係なんだろうな｣
紗奈華｢…そうかしら？｣
未だ見ぬ紗奈華の親友
紗奈華はすらすらと特徴を述べて時折毒を吐く
飽きれ気味に語るが､実はその娘の事を大切に思っている
現に彼女の事を話す表情がとても綺麗で穏やかだ
一目紗奈華を見た時から美しいと思ったが今の紗奈華はとびきり綺麗
俺たちにはまるで刺のある薔薇のようなのに
こんなにも優しい表情をさせる彼女に軽く嫉妬さえしてしまう
…あ､こんなの何時もの俺らしくないな
頭の中のデータを失ってしまいそうだ
幸｢そうなんだ？何か意外だな｣
紗奈華｢意外って？｣
幸｢紗奈華の友達だからきっと上品で頭も良くてクラシックが似合いそうな大人な女の子…だと思ってた｣
比｢やはりそう思いました？私もお会いした時は姉妹と間違えましたよ｣
紗奈華｢クスッ…何それ｡どんな想像してんのよ？アイスと真逆じゃない｣
柳｢お前を見る限りだと皆そう思うのは当然だ｣
紗奈華｢そう？｣
桑｢理想と現実は違うんだなやっぱ｡あ､話し込んでるうちに部室到着｣
紗奈華｢此処が？あんがい狭いのね｣
柳｢桃園と比べるな｣
紗奈華｢そうね｣
比｢アイスさん無事に居ると良いですね｣
紗奈華｢えぇ…｣
幸｢感動の再会ってやつ？｣
感動の再会か
その娘の無事を確認出来ればまた紗奈華の美しい表情が見れるだろうか…
コンコン
ガチャ
アイス｢はーい…あ｣
紗奈華｢こんな所に居たの‥？会いたかったわよアイスちゃん｣
アイス｢はっ紗奈華;;｣
紗奈華｢さあ…お仕置きの時間よ…｣
美しい…と言うより恐ろしい