マイハニー
□ハローテニス部諸君
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〜side 紗奈華〜
何なの?これ
やっぱりアイスってば筋金入りのアホだわ
第三者から見たら確実に誤解される光景…よね
『えっと…』
アイス「良かった〜お兄さん生きてる!何処も痛くない?」
『俺は大丈夫じゃが…』
ただ今の現状
突然門を開けたであろう人と衝突するなり、上に馬乗り状態なアイス
際どい体勢のまま安否を確かめてるつもりだろうけど近い
何だかアイスが白昼堂々男の子を襲ってるみたいに見える
流石にこのまま放置しとく訳には行かないからアイスの元へ駆け寄ろうとする‥と
『大丈夫ですか?仁王君。それと、貴女こそお怪我は有りませんか?お嬢さん』
アイス「あ、私なら大丈夫だよ?有り難う」
『ふふ、それは何より。さあちゃんと立てますか?私の手に掴まって下さい』
あら紳士的なのが居るじゃない
アイスを気遣いながら優しく手を差し伸べる男の子
そんな彼の優しさにアイスは
アイス「紳士だけど王子様じゃない」
『え?』
バシッ
紗奈華「このおバカ!」
アイス「痛っι」
アイスの言葉に思わず手が出てしまった
あ、誤解しないでね?これは愛の鞭だから←
全く呆れちゃうわ
アイス「怒られてる場合じゃない!ネコちゃんだよネコちゃん」
紗奈華「猫ってあんた人の話聞いてんの?」
アイス「聞いてる聞いてる!!紗奈華、暫しの別れ」
紗奈華「え?」
アイス「バイバイキーン」
紗奈華「ちょっと待っ…アイツ」
反省したかと思えば再び猫を追跡しようとするアイス
一目散にその場を飛び出した
このアタシを放置するなんて…後で覚えてなさい?アイス(黒