マイハニー

□ハローテニス部諸君
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〜side N〜



…何じゃ?


一体何が起こった?


ロードワークに出るべく校門を開けに行った…迄は何時も通り


けど、突然何かに衝突されて天と地がひっくり返った


その何かを確かめるべく目を開けると…




『うわっ、生き返った』

仁「………………………」



先ず耳に入ったのは聞き覚えがない女の子の声


そして目と鼻の先には睫毛が長くてクリクリした翡翠の綺麗で大きな瞳


雪のように白い肌


桜色した艶やかな髪


一体この子は何処のお嬢さんか?


まあ何処の小学生かは知らんが可愛らしい顔立ちはしてるから将来有望…か


じゃなくて近い


こんままだったらチューが出来てしまいそうじゃ


いやいやソレは犯罪


俺に幼女趣味はなか!!



仁「えっと…」

『良かった〜お兄さん生きてる!何処も痛くない?』

仁「俺は平気じゃが…」

比「大丈夫ですか?仁王君。それと、貴女こそお怪我は有りませんか?お嬢さん」

『あ、私なら大丈夫だよ?有り難う』

比「ふふ、それは何より。さあちゃんと立てますか?私の手に掴まって下さい」



流石は部員一の紳士柳生


その子を気遣いながら優しく手を差し伸べる


だが


『紳士だけど王子様じゃない』

比「へ?」


バシッ


『このおバカ!心配してくれてんのに何言ってんの』

『痛っι』

仁「え?」


柳生の手を取らずに謎の言葉を漏らすお嬢さん


その直後に後ろからシバきあげるもう一人の女の子


あの子とは違う美人系



『あんた行く先々で出会う男が必ずしも王子って限らないのよ?』

『だって〜…』

『だってじゃない!』

『…はい。て言うかこんな所で怒られてる場合じゃない!ネコちゃんだよネコちゃん』

『猫ってあんた人の話聞いてんの?』

『聞いてる聞いてる!!じゃあ紗奈華、暫しの別れ』

『は?』

『バイバイキーン』

『ちょっと待っ…アイツ』


分かった。この子はあの綺麗なお嬢さんの妹か!


とか、二人のやり取りを見て確信したその時


仮説妹ちゃんが何処かに行ってしまった


手が掛かりそうで騒がしいが面白い子ぜよ


仁「ん?コレは…」


ふと起き上がれば手元に何か落ちている


拾い上げるとそれは


手帳…らしき物?
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